平成24年度 春期 午前Ⅱ 問11
内部統制
統制活動に関する問題
内部統制の基本的要素の一つである“統制活動”に該当するものはどれか。
- ア経営目的を達成するための経営方針及び経営戦略
- イ個人情報保護に関する脅威と脆弱性の分析
- ウ受注から出荷に至る業務プロセスに組み込まれた処理結果の検証
- エ定期的に計画して実施する内部業務監査
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ受注から出荷に至る業務プロセスに組み込まれた処理結果の検証
解説
業務プロセスに組み込まれた処理結果の検証は、統制活動にあたります。
内部統制の基本的要素のうち統制活動は、経営者の命令や指示が適切に実行されることを確保するために定める方針と手続です。見分ける軸は、その仕組みが日々の業務の流れの中に組み込まれて働くものかどうかです。受注から出荷に至る業務プロセスの中で処理結果を検証する手続は、承認、照合、検証のように業務そのものに組み込まれ、誤りや不正をその場で防いだり見つけたりするもので、統制活動の典型です。業務の中で毎回働く手続が統制活動、と覚えておくと選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア経営目的を達成するための経営方針及び経営…:経営目的を達成するための経営方針や経営戦略は、組織の気風や考え方を形づくり、ほかの要素の基盤となる統制環境の側に属します。業務の流れに組み込まれた個々の手続ではありません。
- イ個人情報保護に関する脅威と脆弱性の分析:個人情報保護に関する脅威と脆弱性の分析は、目的の達成を妨げる要因を識別して評価する活動で、リスクの評価と対応にあたります。分析そのものは、業務の中で働く統制の手続ではありません。
- エ定期的に計画して実施する内部業務監査:定期的に計画して実施する内部業務監査は、内部統制が有効に機能しているかを業務から独立した立場で評価する活動で、モニタリングにあたります。業務プロセスの中で働く統制活動とは別の要素です。
この問題の用語
- 統制活動経営者の指示が確実に実行されるよう、業務に組み込む手続です。担当を分ける職務分掌や、処理結果の検証がこれにあたります。
- モニタリング活動が決めたとおり行われているかを継続して監視すること。システムの稼働や計画の進み具合を見て、異常やずれに早く気づくために行います。
- 内部統制不正やミスを防ぐため、承認や記録、点検といった手続きを業務そのものに組み込んでおく社内の仕組み。整備と運用の最終責任は経営者が負います。
- 脅威情報資産に害を及ぼしうる出来事や行為のもと。弱点である脆弱性と結び付いたときに、実際の被害につながります。
- 脆弱性OSやソフトに残っている、攻撃の足掛かりになりうる弱点のこと。開発元が配る修正パッチを当ててふさぎます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 業務プロセス仕事の目的を果たすまでの一連の手順のこと。RPAなどを導入する前に、全体を見える形にして見直すことが大切とされます。
出典:平成24年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問11
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問10:全般統制に関する問題(業務プロセス)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問9:ITに係る全般統制に該当するもの(統制活動)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問3:リスクアプローチに関する問題(脆弱性)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問25:アンゾフの成長マトリクスの説明(脅威)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問10:統制環境に該当するもの(モニタリング)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)