令和6年度 春期 午前 問62
経営戦略
デジタルガバナンス・コードの問題
“デジタルガバナンス・コード 2.0”の説明として,適切なものはどれか。
- ア企業の自主的な DX 推進を促すために,デジタル技術による社会変革を踏まえた経営ビジョン策定など経営者に求められる対応を,経済産業省がまとめたもの
- イ教育委員会に対して,教育情報セキュリティポリシーの基本理念や情報セキュリティ対策基準の記述例を,文部科学省がまとめたもの
- ウ全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会を目指し,自治体が重点的に取組むべき事項を,総務省がまとめたもの
- エデジタル社会形成のために政府が迅速かつ重点的に実施すべき施策などを,デジタル庁がまとめたもの
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✓ これが正解ア企業の自主的な DX 推進を促すために,デジタル技術による社会変革を踏まえた経営ビジョン策定など経営者に求められる対応を,経済産業省がまとめたもの
解説
企業の経営者に向けた、経済産業省の指針です。
設問は、デジタルガバナンス・コードの説明として適切なものを選ばせています。四つの記述はどれも、ある府省庁がまとめた文書だと結んでいるので、所管の名前のほうから思い出そうとすると迷いやすくなります。軸になるのは、その文書が誰に向けて書かれているかです。ガバナンスは統治を意味し、コードは規範を意味しますから、企業の統治を語る規範であれば、読む相手は企業の経営者になります。そして企業のデジタル化を所管しているのは経済産業省です。正解の記述は、企業が自主的に DX を進めるよう促すために、経営ビジョンの策定など経営者に求められる対応をまとめたものだと述べており、宛先と目的の両方が経営者の側を向いています。法律ではなく規範なので、取り入れるかどうかを決めるのは相手である企業自身です。なお、出題当時の版は 2.0 で、その後の改訂で 3.0 に改められていますが、経済産業省が経営者に求められる対応をまとめたものである点は変わりません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ教育委員会に対して,教育情報セキュリティ…:教育委員会に向けて、教育情報セキュリティポリシーの基本理念や対策基準の記述例を示した文書の説明です。読み手は学校を設置し管理する側であり、会社の経営を導く文書ではありません。
- ウ全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社…:自治体が重点的に取り組むべき事項を整理した文書の説明です。全国どこでも便利で快適に暮らせる社会という目標が示すとおり、宛先は地方公共団体であって、事業会社ではありません。
- エデジタル社会形成のために政府が迅速かつ重…:デジタル社会を形づくるために政府が迅速かつ重点的に実施すべき施策を並べた計画の説明です。手を動かす主体が政府自身なので、民間に自主的な取組を促す規範とは立場が逆になります。
この問題の用語
- DXデジタルの力で事業や仕組みそのものを作り替える取組みです。個々の業務をデジタル化する段階より、さらに先の段階を指します。
- 経営者組織の方向を決め、責任を負う立場の人のことをいいます。経営の方針や目標を定め、人や資金を配分して、その達成に責任を持ちます。
- 情報セキュリティポリシ基本方針・対策基準・実施手順の三つからなる、組織の決まりの文書です。規模が小さければ下の二つを一つにまとめ、二階層にしてもかまいません。
- 対策基準基本方針を受けて、守るべき事柄を分野ごとに定めた文書です。三階層の真ん中に置き、規模が小さければ実施手順と一つにまとめられます。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問62
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問61:DX認定制度に関する問題(DX)
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