令和5年度 春期 午前 問28
データベース
べき等に関する問題
データベースシステムの操作の説明のうち,べき等(idempotent)な操作の説明はどれか。
- ア同一の操作を複数回実行した結果と,一回しか実行しなかった結果が同一になる操作
- イトランザクション内の全ての処理が成功したか,何も実行されなかったかのいずれかの結果にしかならない操作
- ウ一つのノードへのレコードの挿入処理を,他のノードでも実行する操作
- エ複数のトランザクションを同時に実行した結果と,順番に実行した結果が同一になる操作
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✓ これが正解ア同一の操作を複数回実行した結果と,一回しか実行しなかった結果が同一になる操作
解説
何回実行しても一回のときと結果が同じ操作です。
設問は、データベースシステムの操作のうち、べき等な操作の説明を四つから選ばせています。見分けの軸は、その説明が実行の回数について述べているかどうか、という一点です。べき等という語は、同じ操作を何度重ねても結果が変わらない性質を指します。在庫の値を五十にするという操作なら、二度でも三度でも実行後の在庫は五十のままです。一方、在庫を一つ減らすという操作は実行のたびに結果が動くので、この性質を持ちません。したがって、同一の操作を複数回実行した結果と、一回しか実行しなかった結果が同一になる操作と述べた説明が、この語の定義にあたります。通信が途切れて相手に届いたかどうか分からないとき、そのまま送り直してよいかを左右する性質でもあります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イトランザクション内の全ての処理が成功した…:トランザクション内の全ての処理が成功したか、何も実行されなかったかのいずれかになる操作という説明です。処理のまとまりが中途半端な状態で終わらない性質を述べており、回数の話ではありません。
- ウ一つのノードへのレコードの挿入処理を,他…:一つのノードへのレコードの挿入処理を、他のノードでも実行する操作という説明です。複製を保つための仕組みを述べたもので、同じ操作を重ねたときに結果が変わるかどうかとは別の話です。
- エ複数のトランザクションを同時に実行した結…:複数のトランザクションを同時に実行した結果が、順番に実行した結果と同一になる操作という説明です。並行して動かしたときの正しさを述べたもので、繰り返しの回数を問題にしていません。
この問題の用語
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問28
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