令和4年度 春期 午前 問9
コンピュータ構成要素
キャッシュメモリに関する問題
キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間の 1/30 で,ヒット率が 95%のとき,実効メモリアクセス時間は,主記憶のアクセス時間の約何倍になるか。
- ア0.03
- イ0.08
- ウ0.37
- エ0.95
答えと解説を見る
✓ これが正解イ0.08
解説
重み付きで足すと約0.08倍になります。
設問は、キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶の三十分の一で、ヒット率が95パーセントのときの実効メモリアクセス時間が、主記憶の何倍になるかを求めさせています。実効メモリアクセス時間は、ヒットしたときの時間と、ヒットせず主記憶まで取りに行ったときの時間を、それぞれの起こりやすさで重み付けして足し合わせたものです。ですから見分けの軸は、両方の場合をきちんと重みを付けて足しているか、という一点だけです。主記憶のアクセス時間を1と置くと、キャッシュ側は三十分の一で約0.0333、外れる割合は1から0.95を引いて0.05になります。0.95に0.0333を掛けると0.0317、0.05に1を掛けると0.05で、合わせて0.0817となり、約0.08倍と求まります。外れるのは20回に1回にすぎませんが、その一回が答えの六割以上を占めており、ヒット率を上げる値打ちがここに表れています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア0.03:0.03 という値です。これはヒットした場合の時間である三十分の一だけを見た形で、外れた5パーセントぶんの重みがまったく足されていません。
- ウ0.37:0.37 という値です。三十分の一を三分の一と取り違えて計算すると得られる値で、0.95に0.3333を掛けて0.05を足すと0.3667となり、この値と一致します。
- エ0.95:0.95 という値です。ヒット率をそのまま答えとして置いた形で、速い側と遅い側の重みを入れ替えて計算した場合も0.9517となり、やはりこの値に落ち着いてしまいます。
この問題の用語
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問9
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)