令和4年度 秋期 午前 問39
セキュリティ
インシデントに関する問題
組織的なインシデント対応体制の構築を支援する目的で JPCERT コーディネーションセンターが作成したものはどれか。
- アCSIRT マテリアル
- イISMS ユーザーズガイド
- ウ証拠保全ガイドライン
- エ組織における内部不正防止ガイドライン
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✓ これが正解アCSIRT マテリアル
解説
対応体制の英語がそのまま名前です。
設問は、組織的なインシデント対応体制の構築を支援する目的で JPCERT コーディネーションセンターが作成したものを選ばせています。ここで軸になるのは、どこが作ったかではなく、設問の言葉が名前に入っているかどうかです。組織的なインシデント対応体制を英語で表すと Computer Security Incident Response Team となり、その頭文字が CSIRT です。四つの選択肢のうち、この語を名前に持つものは一つしかありません。正解は CSIRT マテリアルです。これは、対応の体制を立ち上げて動かしていくための資料集で、構想の段階、構築の段階、運用の段階に分けて、検討すべき事柄や文書のひな型が示されています。規格でも法令でもなく作成されたものという設問の言い方とも、無理なくかみ合います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イISMS ユーザーズガイド:情報セキュリティの管理の仕組みを、認証の枠組みに沿って整えて回すための手引です。対象が管理の仕組み全体にあり、事が起きたときに動くチームを立ち上げる話ではありません。
- ウ証拠保全ガイドライン:事が起きた後に、記録をどう保全し、どう扱えば後々の説明に耐えるかという手続きを示したものです。体制を作る段階ではなく、動き出してからの作業に当たります。
- エ組織における内部不正防止ガイドライン:組織の内側から起こる不正を予防するための手引です。狙いが未然に防ぐことに置かれており、起きてしまった事態に対処する体制づくりとは目的が分かれています。
この問題の用語
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
- コーディネーションセンターCSIRT同士の情報連携と調整を担う分類の一つのことです。サービスの対象は自社の利用者ではなく、ほかのCSIRTになります。
- CSIRT事故が起きたときに窓口となり、調べて対応する組織内の専門チーム。普段から連絡先と手順を決めておきます。
- ISMS情報を守る取り組みを、決めて実行し点検して直す流れとして続ける仕組み。個々の対策ではなく、その回し方のことです。
- 証拠保全後から法的な証拠として使えるように、原本性を保って集めることです。標本を抜き出して調べるサンプリングとは、目的が違います。
- 組織における内部不正防止ガイドライン内部不正を防ぐために組織がとるべき対策をまとめた手引き。仕組みだけでなく、働く人の気持ちの面にも触れています。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問39
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(インシデント)
- 令和7年度 秋期 午前 問44:デジタルフォレンジックスの問題(証拠保全)
- 令和7年度 秋期 午前 問40:PSIRTが対応するもの(CSIRT)
- 令和5年度 秋期 午前 問39:CSIRTに関する問題(コーディネーションセンター)
- 令和4年度 秋期 午前 問58:ISMS内部監査に関する問題(ISMS)
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