令和3年度 春期 午前 問41
セキュリティ
経済産業省と IPA が策定した"サイバーセキュリティ経営ガイドライン(Ver2.0)"の説明はどれか。
- ア企業が IT 活用を推進していく中で,サイバー攻撃から企業を守る観点で経営者が認識すべき 3 原則と,サイバーセキュリティ対策を実施する上での責任者となる担当幹部に,経営者が指示すべき重要 10 項目をまとめたもの
- イ経営者がサイバーセキュリティについて方針を示し,マネジメントシステムの要求事項を満たすルールを定め,組織が保有する情報資産を CIA の観点から維持管理し,それらを継続的に見直すためのプロセス及び管理策を体系的に規定したもの
- ウ事業体の IT に関する経営者の活動を,大きく IT ガバナンス(統制)と IT マネジメント(管理)に分割し,具体的な目標と工程として 40 のプロセスを定義したもの
- エ世界的規模で生じているサイバーセキュリティ上の脅威の深刻化に関して,企業の経営者を支援する施策を総合的かつ効果的に推進するための国の責務を定めたもの
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✓ これが正解ア企業が IT 活用を推進していく中で,サイバー攻撃から企業を守る観点で経営者が認識すべき 3 原則と,サイバーセキュリティ対策を実施する上での責任者となる担当幹部に,経営者が指示すべき重要 10 項目をまとめたもの
解説
経営者向けの3原則と重要10項目を示した指針です。
設問は、経営者に向けて作られた指針の説明を四通りの中から選ばせています。ですから見分けの軸は、その文書が誰に宛てて書かれているかと、何を並べているか、という二点だけです。正解の記述は、企業がIT活用を推進していく中でサイバー攻撃から企業を守るという場面を置いたうえで、経営者自身が認識すべき三つの原則と、サイバーセキュリティ対策の責任者となる担当幹部に経営者が指示すべき十の重要項目という、二本立ての構成をとっています。宛先が経営者であることと、原則と指示項目という形で中身が並んでいることの二つがそろうのは、この記述だけです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ経営者がサイバーセキュリティについて方針…:経営者が方針を示し、マネジメントシステムの要求事項を満たすルールを定め、情報資産をCIAの観点から維持管理して継続的に見直すためのプロセス及び管理策を体系的に規定したものという記述です。組織の管理の仕組み全体を定める枠組みの説明にあたります。
- ウ事業体の IT に関する経営者の活動を,…:事業体のITに関する活動を、大きく統制と管理の二つに分割し、具体的な目標と工程として40のプロセスを定義したものという記述です。実施すべき工程の一覧を与える形であり、経営層に何を認識せよと説く構成にはなっていません。
- エ世界的規模で生じているサイバーセキュリテ…:世界的規模で生じているサイバーセキュリティ上の脅威の深刻化に関して、企業の経営者を支援する施策を総合的かつ効果的に推進するための国の責務を定めたものという記述です。責務を負う相手が国であり、宛先が違います。
この問題の用語
- サイバーセキュリティ経営ガイドライン経済産業省とIPAが示した、経営者向けの手引です。自社に加えて取引先の対策まで確かめ、人材の処遇や予算も経営者が確保するよう求めています。
- 経営者組織の方向を決め、責任を負う立場の人のことをいいます。経営の方針や目標を定め、人や資金を配分して、その達成に責任を持ちます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 情報資産組織にとって価値があり、守る対象になるもの。機密性などの観点で一つずつ評価し、扱い方を段階に分けて決めます。
- 管理策危険を減らすために実際に行う手立て。一覧として並べられていて、自分たちに要らないものは理由を示して外すことができます。
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
- 脅威情報資産に害を及ぼしうる出来事や行為のもと。弱点である脆弱性と結び付いたときに、実際の被害につながります。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問41
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問37:サイドチャネル攻撃に該当するもの(脅威)
- 令和6年度 秋期 午前 問61:DX推進指標に関する問題(経営者)
- 令和5年度 春期 午前 問39:ISMAPに関する問題(管理策)
- 平成29年度 春期 午前 問39:ISMSに関する問題(サイバーセキュリティ経営ガイドライン)
- 平成22年度 春期 午前 問41:脅威の説明(情報資産)
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