令和7年度 秋期 午前 問40
セキュリティ
PSIRTが対応するもの
ある組織では CSIRT と PSIRT が設置されている。セキュリティインシデントのうち,PSIRT が対応するものはどれか。
- ア組織が顧客に販売した製品とその利用において発生したセキュリティインシデント
- イ組織が製品の在庫を管理するシステムにおいて発生したセキュリティインシデント
- ウ組織が製品の販売を管理するシステムにおいて発生したセキュリティインシデント
- エ組織の従業員の個人情報を管理するシステムにおいて発生したセキュリティインシデント
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✓ これが正解ア組織が顧客に販売した製品とその利用において発生したセキュリティインシデント
解説
外に出した製品側で起きた事案の窓口です。
この設問は、組織の中に据えられた二種類の対応の体制のうち、外に向けて世に出した自社の製品にまつわる事案を受け持つ側が扱う出来事を選ばせています。ですから、選び方の軸は、その事案の舞台が、自社の内側に据えた業務の仕組みなのか、それとも自社が顧客の手に渡した製品なのかという一点で見分けます。組織の情報を守る側の体制は、社内で使う情報の仕組みで起きた不正な侵入や漏えいなどを受け持ち、社内への注意喚起や外の機関との連絡の窓口も担います。もう一方の体制は、頭文字の意味のとおり自社が世に出した製品の側を対象にし、脆弱性の報告の受け付け、分析、修正版の配布、利用者への注意喚起までを一貫して担います。したがって、社内の在庫の仕組みや、社内の販売の仕組みや、社内で従業員の個人情報を扱う仕組みで起きた事案は、いずれも自社の内側で起きた話に当たり、こちらの体制が動く筋合いのものではありません。世に出した製品での事案という一点で唯一そのまま重なる選択に絞り込まれます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ組織が製品の在庫を管理するシステムにおい…:組織が自社の内側で製品の在庫を管理するために使っている仕組みで起きた事案を挙げています。舞台が社内の業務の仕組みにある以上、この事案を受け持つのは自社が世に出した製品の側を担う体制ではなく、社内の情報を守るもう一方の体制です。
- ウ組織が製品の販売を管理するシステムにおい…:組織が自社の内側で製品の販売を管理するために使っている仕組みで起きた事案を挙げています。こちらも舞台は社内の業務の仕組みにあり、外の顧客に届いた製品の話ではないので、対象の切り分け上、もう一方の体制が動く場面に当たります。
- エ組織の従業員の個人情報を管理するシステム…:組織が自社の従業員の個人情報を管理するために使っている仕組みで起きた事案を挙げています。ここも社内の情報資産の話であって、世に出した製品にまつわる事案ではないため、こちらの体制の受け持ちからは外れます。
この問題の用語
- CSIRT事故が起きたときに窓口となり、調べて対応する組織内の専門チーム。普段から連絡先と手順を決めておきます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- セキュリティインシデント「インシデント」を、情報の安全に関わるものだとはっきりさせて言うときの呼び方。単なる出来事との線引きは、決めた条件で行います。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問40
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前 問39:脆弱性に関する問題(CSIRT)
- 令和5年度 秋期 午前 問39:CSIRTに関する問題(CSIRT)
- 令和4年度 秋期 午前 問39:インシデントに関する問題(CSIRT)
- 令和3年度 春期 午前 問42(セキュリティインシデント)
- 平成27年度 春期 午前 問40:JPCERT/CCの説明(セキュリティインシデント)
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