令和2年度 10月 午前 問44
セキュリティ
TPMに関する問題
TPM(Trusted Platform Module)に該当するものはどれか。
- アPC などの機器に搭載され,鍵生成,ハッシュ演算及び暗号処理を行うセキュリティチップ
- イ受信した電子メールが正当な送信者から送信されたものであることを保証する,送信ドメイン認証技術
- ウファイアウォール,侵入検知,マルウェア対策など,複数のセキュリティ機能を統合したネットワーク監視装置
- エログデータを一元的に管理し,セキュリティイベントの監視者への通知及び相関分析を行うシステム
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✓ これが正解アPC などの機器に搭載され,鍵生成,ハッシュ演算及び暗号処理を行うセキュリティチップ
解説
機器に載る鍵と暗号の専用チップが該当します。
TPM に該当するものを選ぶときは、対象がどこに置かれ、何を守る仕組みかという一点で見分けます。ここで指しているのは、機器そのものに組み込まれた小さな専用の部品です。その部品の中で、鍵生成を行い、要約の計算をし、暗号の処理をまとめて行うため、外の記憶領域に鍵の実体を出さずに守れる点が特徴です。ですから、この語は端末側のハードウェアで暗号処理を閉じ込めるための部品を指します。ほかの記述は、届いた電子メールが正しい送り主から出たものかを確かめる送信元の認証、防御と検知と対策を一つの装置にまとめたネットワーク側の監視器、記録を集めて突き合わせて監視員に知らせる仕組みを述べたもので、置かれる場所も守る対象も別のものです。機器の中で完結する暗号の部品なのか、経路の上で働く仕組みなのかで切り分けてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ受信した電子メールが正当な送信者から送信…:届いた電子メールが正しい送信元から送られたことを確かめる送信ドメインの認証を述べています。働く場は経路のうえの認証であり、機器に載って暗号処理を担う部品ではありません。
- ウファイアウォール,侵入検知,マルウェア対…:経路上での防御、侵入の検知、悪意ある処理への対策など複数の役目を一台にまとめた監視の装置を述べています。守る場所が経路であり、端末の中で鍵を扱う部品とは対象が異なります。
- エログデータを一元的に管理し,セキュリティ…:各所のログを一つにまとめ、警告を担当者へ通知し、突き合わせて分析するシステムを述べています。狙いは記録の集約と関連付けにあり、機器に組み込まれる暗号の部品とは仕事の階層が別です。
この問題の用語
- ハッシュハッシュ関数で作られた値そのもの。元に戻せないので、中身を見せずに同じかどうかだけを確かめるのに使えます。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
- 認証名乗ったとおりの本人か、通信の相手が本物かを確かめる手続き。ここを経ずに入り込む裏口があると、後の許可の仕組みが働きません。
- ファイアウォール内と外の境目に置いて、通してよい通信だけを選び、残りを遮る仕組み。どの相手のどの用途かという条件を見て判断します。
- 侵入検知外からの不正な侵入の試みを見つけて、管理者に知らせる働きです。ログを集めて分析するSIEMと組み合わせると、気づきが早くなります。
- マルウェアウイルスやランサムウェアなど、利用者に害を与える目的で作られたソフトの総称です。感染すると情報を盗まれたり操作できなくされたりします。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問44
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問42:CSPMに関する問題(ファイアウォール)
- 令和7年度 秋期 午前 問36:"エクスプロイト"に該当する行為(マルウェア)
- 令和7年度 秋期 午前 問27:ハッシュインデックスに関する問題(ハッシュ)
- 令和7年度 春期 午前 問38:OCSPを利用する目的(認証)
- 令和5年度 春期 午前 問41:TPMに関する問題(侵入検知)
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