令和2年度 10月 午前 問41
セキュリティ
クリプトジャッキングに関する問題
クリプトジャッキングに該当するものはどれか。
- アPC にマルウェアを感染させ,その PC の CPU などが有する処理能力を不正に利用して,暗号資産の取引承認に必要となる計算を行い,報酬を得る。
- イ暗号資産の取引所から利用者のアカウント情報を盗み出し,利用者になりすまして,取引所から暗号資産を不正に盗みとる。
- ウカード加盟店に正当に設置されている,カードの磁気ストライプの情報を読み取る機器から,カード情報を窃取する。
- エ利用者の PC を利用できなくし,再び利用できるようにするのと引換えに金銭を要求する。
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✓ これが正解アPC にマルウェアを感染させ,その PC の CPU などが有する処理能力を不正に利用して,暗号資産の取引承認に必要となる計算を行い,報酬を得る。
解説
他人の計算資源を無断で借りて採掘させる攻撃です。
クリプトジャッキングに当たるものを選ぶときは、被害者から何が奪われるのかという一点で見分けます。ここで奪われるのは、機器の処理能力そのものです。仕組みは、感染した端末に暗号資産の採掘の計算をひそかに行わせ、その成功で得られる報酬を攻撃者が受け取るという形になります。ですから、被害者は電気代と処理性能を静かにすり減らされていく一方で、口座のお金や磁気の情報、ふだん使う機能そのものが直接奪われるわけではありません。ほかの記述は、口座を乗っ取って残高を持ち去る、店頭の読み取り器から磁気情報を抜き取る、機器を使えなくして復旧の代金を要求する、といった別の攻撃を述べたものです。ですから、盗られるのは資産か情報か使える状態か、それとも計算する能力そのものか、という尺度で切り分けてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ暗号資産の取引所から利用者のアカウント情…:取引所の口座を乗っ取り、なりすまして残高を持ち去ると述べています。奪われるのは資産そのものであって、被害者の機器の性能をひそかに使わせる働きとは筋道が別のものです。
- ウカード加盟店に正当に設置されている,カー…:店頭に据えられている磁気の読み取り器から、決済に使うカードの情報を抜き取ると述べています。奪う対象が支払情報であり、機器を密かに働かせて報酬を得る動きとは対象がずれています。
- エ利用者の PC を利用できなくし,再び利…:端末を使えない状態にした上で、復旧と引換えに金銭を要求すると述べています。狙いは可用性を人質にした金銭要求であり、静かに計算資源を借用し続ける形とは別の型の攻撃です。
この問題の用語
- マルウェアウイルスやランサムウェアなど、利用者に害を与える目的で作られたソフトの総称です。感染すると情報を盗まれたり操作できなくされたりします。
- アカウントシステムを使う人ごとに割り当てられる、利用のための資格や識別名です。利用者IDとパスワードなどの組で、本人を見分けて使わせます。
- なりすまし別の人や組織を装って、相手に信じ込ませる行為です。人をだます手口だけでなく、送信元のドメインや他人の権限を装う技術的なものも含みます。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問41
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問45:デジタル署名に関する問題(なりすまし)
- 令和7年度 秋期 午前 問42:CSPMに関する問題(マルウェア)
- 令和7年度 春期 午前 問40:SBOMに関する問題(アカウント)
- 令和7年度 春期 午前 問39:セキュリティクリアランスの問題(アカウント)
- 令和5年度 春期 午前 問43:アクセスポイントに関する問題(なりすまし)
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