平成28年度 春期 午前 問38
セキュリティ
委託元の情報セキュリティ管理
重要情報の取扱いを委託する場合における,委託元の情報セキュリティ管理のうち,適切なものはどれか。
- ア委託先が再委託を行うかどうかは委託先の判断に委ね,事前報告も不要とする。
- イ委託先の情報セキュリティ対策が確認できない場合は,短期間の業務に限定して委託する。
- ウ委託先の情報セキュリティ対策が適切かどうかは,契約開始前ではなく契約終了時に評価する。
- エ情報の安全管理に必要な事項を事前に確認し,それらの事項を盛り込んだ上で委託先との契約書を取り交わす。
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✓ これが正解エ情報の安全管理に必要な事項を事前に確認し,それらの事項を盛り込んだ上で委託先との契約書を取り交わす。
解説
必要な事項を事前に確かめ、契約書に盛り込みます。
外部に仕事を任せるときの大原則は、業務は渡せても情報を守る責任までは渡せない、という一点です。ですから委託元の仕事は、相手を選び、約束を交わし、そのあと守られているかを見続けるところまで続きます。順番に書くと、まず必要な安全管理の事項を事前に確かめ、次にその事項を契約書に盛り込んで文書の形の約束にし、期間中は報告や監査で守られているかを確かめる、という三段になります。設問の四つのうち、この最初の二段をそのまま述べているものが当てはまります。つまり、情報の安全管理に必要な事項を事前に確認し、それらを盛り込んだ上で契約書を取り交わす、という進め方です。逆に言えば、確認を後回しにする書き方はどれも筋が通りません。渡してしまった情報は取り戻せないので、確かめる作業は渡す前に済ませておく必要があります。この三段の順番を頭に置いて肢を読むと、どこを崩しているかで一度に片づきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア委託先が再委託を行うかどうかは委託先の判…:再委託を相手の判断に任せ、事前の報告も求めないという内容です。情報がどこまで広がったかを委託元が把握できなくなるので、見続ける段が成り立ちません。原則は禁止として、行うなら事前の承認を得る形が筋です。
- イ委託先の情報セキュリティ対策が確認できな…:対策を確かめられないときは期間の短い業務に絞って任せるという内容です。期間を短くしても渡した情報が漏れる危険そのものは変わらないので、確認の代わりにはなりません。
- ウ委託先の情報セキュリティ対策が適切かどう…:対策が適切かどうかを契約が終わる時点で評価するという内容です。終わってから分かっても情報はすでに渡っているので、最初の段をまるごと飛ばした形になります。
この問題の用語
- 委託先業務の一部を任せた相手の会社です。任せる内容や守るべき条件を契約で定め、委託した側が状況を確かめます。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問38
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問50:著作者人格権に関する問題(委託先)
- 令和6年度 春期 午前 問66:コンティンジェンシープランの記述(委託先)
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- 令和2年度 10月 午前 問60:システム監査基準(平成30年)(委託先)
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