平成28年度 春期 午前 問37
セキュリティ
共通鍵暗号方式に関する問題
暗号方式のうち,共通鍵暗号方式はどれか。
- アAES
- イElGamal 暗号
- ウRSA
- エ楕円曲線暗号
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✓ これが正解アAES
解説
同じ鍵で閉めて開ける方式に当たるのは AES です。
二つの方式の違いは鍵の本数で言い切れます。共通鍵暗号方式は暗号化と復号に同じ一本の鍵を使い、公開鍵暗号方式は公開する鍵と秘密にする鍵の対を使います。四つの名前を、方式の分類で振り分けます。公開鍵の側は、解くのがとても難しい計算問題を土台にして作られており、RSA、ElGamal 暗号、楕円曲線暗号がこれに当たります。共通鍵の側は決められた手順でデータをかき混ぜる方式で、AES や DES などがこれに当たります。設問の四つのうち共通鍵暗号方式は AES で、これは決まった長さのまとまりごとに処理するブロック暗号です。実際の通信では両方を組み合わせます。共通鍵は速い代わりに鍵を相手へ渡す方法が難しく、公開鍵は鍵を配れる代わりに処理が遅いからです。そこで公開鍵で共通鍵だけを安全に届け、本文は共通鍵で守るという使い分けをします。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イElGamal 暗号:ElGamal 暗号は、ある数を何乗したのかを逆にたどる計算が非常に手間取ることを土台にした方式です。閉める鍵と開ける鍵が別になるので、一本の鍵を共有する側には入りません。
- ウRSA:RSA は、大きな数をもとの二つの数の掛け算に分け直す計算が難しいことを土台にしています。名前は考案した三人の頭文字で、鍵を対で使う側に属します。
- エ楕円曲線暗号:楕円曲線暗号も、曲線の上で定めた計算を逆にたどりにくいことを土台にした方式です。少ない鍵の長さで強さを確保できる点が持ち味ですが、やはり鍵を対で使います。
この問題の用語
- 共通鍵暗号方式「共通鍵暗号」と同じ意味です。同じ鍵を送る側と受け取る側の双方が持つやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- 公開鍵暗号方式「公開鍵暗号」と同じ意味です。配ってよい鍵と隠す鍵を対にして使うやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- AES暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号の方式で、決まった長さごとに区切って処理します。処理が速く、通信やデータ本体の暗号化に使われます。
- RSA非常に大きな数の素因数分解が難しいことを安全性の根拠にした公開鍵暗号方式です。鍵を公開するものと秘密にするものの2つに分けて使います。
- 楕円曲線暗号短い鍵の長さで、高い安全性を得られる公開鍵暗号の方式です。同じ強さで比べると、RSA暗号より鍵が短くて済みます。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問37
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前 問38:公開鍵暗号方式に関する問題(公開鍵暗号方式)
- 令和5年度 秋期 午前 問45:DNSSECについての記述(共通鍵暗号方式)
- 令和5年度 秋期 午前 問37:楕円曲線暗号の特徴(楕円曲線暗号)
- 令和5年度 春期 午前 問38:デジタル署名の検証鍵と使用方法(RSA)
- 令和2年度 10月 午前 問42(AES)
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