平成23年度 秋期 午前 問36
セキュリティ
機密性に関する問題
電子メールの内容の機密性を高めるために用いられるプロトコルはどれか。
- アIMAP4
- イPOP3
- ウSMTP
- エS/MIME
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✓ これが正解エS/MIME
解説
本文そのものを暗号化して守る仕組みです。
設問が求めているのは、電子メールの内容そのものを守るためのプロトコルです。ここで、内容という言葉に注目します。通信の経路を包んで守る手立てもありますが、それは途中の区間を守るものであって、宛先のサーバに届いた後まで本文を守るわけではありません。差出人の手元から受取人の手元まで、中身を読めない形にしておくには、運び方ではなく本文の側に暗号を掛ける必要があります。S/MIME は、画像や日本語などを電子メールで扱えるようにした形式に、暗号化とデジタル署名の働きを加えたものです。公開鍵暗号を使い、送る側は受け取る相手の公開鍵で本文を読めない形にします。受け取った側は、自分だけが持つ鍵で元に戻します。これで機密性が保たれます。あわせて署名を付ければ、出したのが本人であることと、途中で書き換えられていないことも示せます。四つの語を読み分ける軸は一つです。メールを運んだり取り出したりするためのプロトコルなのか、それとも中身を守るためのプロトコルなのかという点です。運ぶ側のプロトコルには、本文を読めない形にする働きがもともと備わっていません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アIMAP4:サーバに置いたままメールを読むためのプロトコルです。取り出し方を定めたものなので、本文そのものを読めない形にして端から端まで守る、という働きは含まれていません。
- イPOP3:サーバにたまったメールを手元の機器へ引き取るための取り決めです。受け取り方の手順を決めているだけなので、文面そのものを他人に判読できない状態へ変える役目までは担っていません。
- ウSMTP:メールを相手のサーバへ送り出したり、途中で転送したりするためのプロトコルです。運ぶ手順を定めたものなので、内容の機密性を担う役目は負っていません。
この問題の用語
- S/MIME電子メールの本文を暗号化し、署名で送信者と改ざんの有無も確かめられる方式です。メールサーバへのログイン認証やIPsecとは役割が違います。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- デジタル署名送り主が本人であることと、途中で中身が変わっていないことを同時に示す電子の印(古い表記はディジタル署名)。秘密鍵で作り、公開鍵で確かめます。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- IMAP4メールを受け取るためのしくみで、サーバに置いたまま読む形です。送信には使わず、送信はSMTPが担います。
- POP3メールを受け取るためのしくみで、端末へ取り込んで読む形です。送信に使うものではなく、送信にはSMTPを使います。
- SMTP電子メールを送り出すときに使う取り決め。受け取る側の取り決めとは別なので、送信と受信で設定が分かれます。
出典:平成23年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問36
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問45:デジタル署名に関する問題(S/MIME)
- 令和7年度 秋期 午前 問37:デジタル署名に関する問題(デジタル署名)
- 令和7年度 春期 午前 問33:ウェルノウンポートに関する問題(POP3)
- 令和6年度 秋期 午前 問57:入出力データの管理方針の例(機密性)
- 令和6年度 秋期 午前 問38:IPアドレス空間に関する問題(SMTP)
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