令和7年度 春期 午前 問33
ネットワーク
ウェルノウンポートに関する問題
TCP/IP ネットワークで,データ転送用と制御用とに異なるウェルノウンポート番号が割り当てられているプロトコルはどれか。
- アFTP
- イPOP3
- ウSMTP
- エSNMP
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✓ これが正解アFTP
解説
制御用と転送用で番号が分かれるのはファイル転送の仕組みです。
ウェルノウンポート番号は、よく使われるサービスにあらかじめ割り当てられている番号です。多くのプロトコルは一つの番号だけを持ち、その上に張った接続で、要求も応答もまとめてやり取りします。これに対して、ファイルを転送する仕組みは成り立ちが古く、命令とその応答をやり取りする接続と、実際にファイルの中身を流す接続とを別々に張る作りになっています。役割が二つに分かれているので、割り当てられている番号も二つあり、片方が制御のための接続、もう片方がデータを運ぶための接続に対応します。設問が尋ねているのは、この役割の分かれ方をポート番号の段階で持っているものはどれか、という点です。番号を二つ使うかどうかだけでなく、その二つが何と何に分かれているのかまで確かめる必要があります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イPOP3:メールを受信箱から取り出すためのプロトコルで、割り当てられているウェルノウンポート番号は一つです。命令のやり取りもメール本体の受け取りも同じ接続の上で進むため、番号が二つに分かれてはいません。
- ウSMTP:メールを送り出し、サーバの間で配送するためのプロトコルです。こちらも一つの番号の上で、宛先の指定から本文の送信までを続けて行う作りなので、役割ごとに番号を分けてはいません。
- エSNMP:ネットワーク機器を監視するためのプロトコルで、確かに番号を二つ使います。ただし分かれ方は、問合せと応答に使う側と、機器から自発的に送られる通知を受ける側という違いであって、転送と制御という分担ではありません。
この問題の用語
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
- ポート番号同じ機器の中で、どの用途の通信かを見分けるための番号。住所が建物にあたるなら、これは部屋番号にあたります。
- POP3メールを受け取るためのしくみで、端末へ取り込んで読む形です。送信に使うものではなく、送信にはSMTPを使います。
- SMTP電子メールを送り出すときに使う取り決め。受け取る側の取り決めとは別なので、送信と受信で設定が分かれます。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問33
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問43:ポートスキャンに関する問題(TCP)
- 令和7年度 秋期 午前 問33:TCPに関する問題(ポート番号)
- 令和6年度 秋期 午前 問38:IPアドレス空間に関する問題(SMTP)
- 令和4年度 春期 午前 問33:UDPを使用しているもの(POP3)
- 令和2年度 10月 午前 問45:暗号化するプロトコル(POP3)
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