平成23年度 秋期 午前 問19
ソフトウェア
タスクのディスパッチの説明
タスクのディスパッチの説明として,適切なものはどれか。
- アあるタスクの実行中に,別のタスクに切り替え,かつ実行権を渡すこと
- イ各タスクの実行順序を決定すること
- ウタスクの内部状態,置かれた状況,与えられた条件など,タスクの実行に必要な各種情報のこと
- エ複数のタスクを同時に実行しているかのように見せかけた状態のこと
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✓ これが正解アあるタスクの実行中に,別のタスクに切り替え,かつ実行権を渡すこと
解説
決めるのではなく、実行権を渡す動作です。
タスク管理では、次にどれを走らせるかを決める働きと、実際に走る権利を渡す働きが分かれています。前者がスケジューリングで、後者がディスパッチです。ディスパッチは、いま走っているタスクを止め、次のタスクへ処理装置を明け渡す動作を指します。このとき、止める側のレジスタの内容などをいったん退避し、動かす側のぶんを復元します。見分けの軸は二つあります。一つ目は、決める働きか渡す働きかです。順番を決めるという記述はディスパッチの一つ手前の段に当たるので、最も紛らわしい相手になります。二つ目は、動作を述べているか、ものや状態を述べているかです。設問が問うているのは動作なので、名詞の説明で終わっている記述は答えになりません。この二つを順に当てると、四つの記述のうち残るのは一つだけです。タスクの実行に必要な情報の集まりや、複数のタスクが同時に動いているように見える状態は、いずれも動作ではないので、二つ目の軸で落ちます。決めるのがスケジューリング、渡すのがディスパッチ、という対応を押さえておけば、この型の設問は一本の線で切り分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ各タスクの実行順序を決定すること:各タスクの実行順序を決定するという記述で、これは走らせる順番を決める働きに当たります。権利を明け渡す動作とはひと続きの流れですが、受け持っている段が一つ違います。
- ウタスクの内部状態,置かれた状況,与えられ…:タスクの内部状態や置かれた状況など、実行に必要な各種情報を述べています。切替えのときに退避と復元の対象になるものであって、切替えという動作そのものではありません。
- エ複数のタスクを同時に実行しているかのよう…:複数のタスクを同時に実行しているかのように見せかけた状態を述べており、これはマルチタスクと呼ばれる見え方です。切替えを細かく繰り返した結果として現れる状態であり、動作を指す語ではありません。
出典:平成23年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問19
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