平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問14
ファシリティマネジメント
ティア3に該当する構成
JDCC(日本データセンター協会)が制定する“データセンターファシリティスタンダード”において,UPS設備の冗長性に関するティア基準がある。ティア3に該当する構成はどれか。ここで,ティア3は機器のメンテナンスなど一部設備の一時停止時においても,コンピューティングサービスを継続して提供できる冗長構成の設備を有するレベルである。また,システム構成として必要となる常用UPSの台数はNとする。
- ア2N
- イN
- ウN+1
- エN+2
答えと解説を見る
✓ これが正解ウN+1
解説
1台止めても足りるよう予備を1台足したN+1が当たります。
設問の定義によると、ティア3は機器のメンテナンスなどで一部の設備を一時停止しても、サービスを継続できる冗長構成のレベルです。見分ける軸は、UPS を1台止めたときにも必要な台数Nが残るかどうかと、その備えが過不足ないかです。N+1は、必要な台数Nに予備を1台加えた構成で、どれか1台を保守のために止めても残りのN台で負荷を賄えます。一部設備の一時停止でもサービスを継続できるという条件を、最小限の冗長で満たす構成なので、ティア3に該当します。予備が無い構成、予備を1台足した構成、系統ごと二重化した構成と、余裕の量で並べて考えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア2N:2N は必要な台数Nの系統を丸ごと二つ用意する構成で、片方の系統全体が止まっても残りで賄えます。一部設備の一時停止への備えを超えた、より高い水準の冗長化であり、ティア3の基準そのものではありません。
- イN:N は必要な台数ちょうどで、予備が無い構成です。1台を保守のために止めると UPS の能力が不足するので、一部設備を止めてもサービスを継続できるというティア3の条件を満たせません。
- エN+2:N+2 は予備を2台もつ構成で、1台の保守中にもう1台が故障しても能力が残ります。ティア3が求める一時停止への備えには予備1台で足りるため、この基準に当てはまる構成としては過剰です。
この問題の用語
- UPS停電や電源の瞬断のときも給電を続けて、機器を守る装置です。止まるまでの間に、データを保存して機器を安全に停止させられます。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問14
同じ用語が出る問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)