平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問24
セキュリティ
デジタル署名に関する問題
暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アAESは公開鍵暗号方式,RSAは共通鍵暗号方式の一種である。
- イ共通鍵暗号方式では,暗号化及び復号に使用する鍵が同一である。
- ウ公開鍵暗号方式を通信内容の秘匿に使用する場合は,暗号化鍵を秘密にして,復号鍵を公開する。
- エディジタル署名に公開鍵暗号方式が使用されることはなく,共通鍵暗号方式が使用される。
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✓ これが正解イ共通鍵暗号方式では,暗号化及び復号に使用する鍵が同一である。
解説
共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同じ鍵を使います。
暗号方式は、暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号方式と、対になる二つの鍵を使い分ける公開鍵暗号方式に分けられます。共通鍵暗号方式では、送る側と受け取る側が同じ鍵を持ち、その鍵を第三者に知られないように管理します。見分ける軸は、鍵が一つか対になった二つか、そして公開する鍵と秘密にする鍵がどちらかです。暗号化及び復号に使用する鍵が同一であるという記述は、共通鍵暗号方式の定義そのものです。秘匿では受け手の公開鍵で暗号化し、署名では送り手の秘密鍵で署名する、と鍵の向きを押さえると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アAESは公開鍵暗号方式,RSAは共通鍵暗…:二つの方式の分類が入れ替わっています。AESは送り手と受け手が同じ鍵を使う方式の代表で、RSAは公開する鍵と秘密にする鍵を組で使う方式の代表です。
- ウ公開鍵暗号方式を通信内容の秘匿に使用する…:通信内容を秘匿するときは、受け手が公開している鍵で暗号化し、受け手だけが持つ秘密の鍵で復号します。暗号化鍵を秘密にして復号鍵を公開すると、誰でも復号できてしまい秘匿になりません。
- エディジタル署名に公開鍵暗号方式が使用され…:デジタル署名は、送り手が自分の秘密鍵で署名を作り、受け手が送り手の公開鍵で検証する仕組みで、公開鍵暗号方式を使います。共通鍵暗号方式が使われるとする記述は誤りです。
この問題の用語
- 共通鍵暗号方式「共通鍵暗号」と同じ意味です。同じ鍵を送る側と受け取る側の双方が持つやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- 公開鍵暗号方式「公開鍵暗号」と同じ意味です。配ってよい鍵と隠す鍵を対にして使うやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- デジタル署名送り主が本人であることと、途中で中身が変わっていないことを同時に示す電子の印(古い表記はディジタル署名)。秘密鍵で作り、公開鍵で確かめます。
- AES暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号の方式で、決まった長さごとに区切って処理します。処理が速く、通信やデータ本体の暗号化に使われます。
- RSA非常に大きな数の素因数分解が難しいことを安全性の根拠にした公開鍵暗号方式です。鍵を公開するものと秘密にするものの2つに分けて使います。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
- 復号暗号にした文を、もとの読める形に戻すことをいいます。相手の公開鍵で暗号化した文は、相手の秘密鍵だけで戻せます。
- ディジタル署名デジタル署名の古い書き方で、指しているものは同じです。改ざんを見つけられるだけで、改変そのものを防ぐ力はありません。
出典:平成22年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問24
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問15:デジタル署名に関する問題(デジタル署名)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問23:XML署名の特徴(暗号化)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問24:WPA2に関する問題(AES)
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