第37回 問題126
福祉サービスの組織と経営
リーダーシップに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1リーダーシップの行動理論は,リーダーになる人とならない人の差について,人の身体的特徴や性格の特性との関連で明らかにした。
- 2フォロワーシップの理論は,チームメンバーがリーダーに対して異議申し立てなどをせずに全面的に従うことの重要性を示した。
- 3リーダーシップのコンティンジェンシー理論は,どのような状況においても普遍的なリーダーシップ行動をとることの有効性を示した。
- 4サーバント・リーダーシップの考え方は,リーダーのもとにメンバーを従わせることにより,効果的に組織をコントロールすることの重要性を示した。
- 5シェアド・リーダーシップの考え方は,各メンバーが持つ情報・資源・スキルなどを必要な場面で効果的に用いて,一人一人がリーダーシップを発揮することの重要性を示した。
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✓ これが正解5シェアド・リーダーシップの考え方は,各メンバーが持つ情報・資源・スキルなどを必要な場面で効果的に用いて,一人一人がリーダーシップを発揮することの重要性を示した。
解説
シェアド・リーダーシップは、一人一人がリーダーシップを発揮する考え方です。
リーダーシップの理論は、リーダーの資質に注目した特性理論から、リーダーの行動に注目した行動理論、状況に応じた有効性を考えるコンティンジェンシー理論へと展開し、近年はメンバーとの関係やチーム全体のあり方に注目する考え方も広がっています。
シェアド・リーダーシップは、リーダーシップを特定の一人だけが担うのではなく、チームのメンバーそれぞれが、自分のもつ情報や資源、スキルを必要な場面で生かし、一人一人がリーダーシップを発揮するという考え方です。状況に応じて、その場面に最もふさわしい人が前に出て周りを導きます。多職種が協働する福祉の現場では、職種ごとの専門性を生かしてチームを動かすうえで重要な考え方とされています。したがって、この記述が最も適切です。
他の記述は、それぞれの理論の要点を逆向きに述べたり、別の理論の内容とすり替えたりしています。理論の名前と、それが何に注目したかを対応させて確かめることが大切です。
覚え方として、特性は資質、行動は振る舞い、コンティンジェンシーは状況、サーバントは奉仕、シェアドは分かち合い、と一語ずつ結びつけて覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1リーダーシップの行動理論は,リーダーにな…:リーダーになる人とならない人の差を、身体的な特徴や性格の特性から明らかにしようとしたのは特性理論です。行動理論は、リーダーがどのように振る舞うかという行動の型に注目した理論です。
- 2フォロワーシップの理論は,チームメンバー…:フォロワーシップの理論は、メンバーが主体的にリーダーを支え、必要なときには建設的な意見や批判を述べることの大切さを示したものです。異議を唱えずに全面的に従うことを重視する考え方ではありません。
- 3リーダーシップのコンティンジェンシー理論…:コンティンジェンシー理論は、どのようなリーダーシップが有効かは、置かれた状況によって変わるとする理論です。どのような状況でも通用する普遍的なリーダーシップを示したものではありません。
- 4サーバント・リーダーシップの考え方は,リ…:サーバント・リーダーシップは、リーダーがまずメンバーに奉仕し、その成長や働きを支えることで組織を導くという考え方です。メンバーを従わせて組織を統制することを重視する考え方とは逆です。
出典:第37回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題126。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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