情報セキュリティ基礎概念と脅威・脆弱性|平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問12
軽微な不正や犯罪を放置することによって,より大きな不正や犯罪が誘発されるという理論はどれか。
- 環境設計による犯罪予防理論
- 日常活動理論
- 不正のトライアングル理論
- ✓ これが正解割れ窓理論
解説
軽微な乱れの放置が大きな犯罪を招くとするのが割れ窓理論です。
割れ窓理論は、建物の割れた窓を直さずに放置していると、誰も注意を払っていない場所だという合図になり、他の窓も割られ、やがて環境全体が悪化して大きな犯罪につながっていくという考え方です。軽微な不正や犯罪の放置がより大きな不正や犯罪を誘発するという設問の説明は、この理論の要約そのものです。情報セキュリティの文脈では、小さなルール違反を見逃さずに正すことが、組織の規律を保ち、大きな不正の芽を摘むことにつながるという教訓として引かれます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 環境設計による犯罪予防理論は、見通しの確保など物理的な環境の工夫によって犯罪の機会そのものを減らそうとする考え方です。放置が誘発を生むという因果を述べる理論ではありません。
- 日常活動理論は、動機をもつ者と格好の標的が出会い、監視する者がいないという条件がそろったときに犯罪が起きると説明する考え方です。軽微な犯罪の放置の帰結を述べるものではありません。
- 不正のトライアングル理論は、機会、動機、正当化の三つの要素がそろったときに不正が起きやすくなるとする考え方です。要素の組合せの理論であり、放置による誘発の理論ではありません。
この問題に関係する言葉
- 割れ窓理論軽微な乱れを放置すると、より大きな不正や犯罪を招くという考えです。小さな違反も見逃さないことが、大きな被害を防ぎます。
- 不正のトライアングル機会・動機・正当化の3つがそろったときに不正が起きるという考え方です。動機は事情や重圧、正当化は自分に言い聞かせる理由づけを指します。
- 日常活動理論動機のある者と狙われる対象、守り手の不在が揃うと犯罪が起きるという考えです。軽微な乱れの放置を問題にする割れ窓理論とは別です。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問12
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