第28回 問題2
精神医学と精神医療
次のうち,外因性に分類される精神障害として,正しいものを2つ選びなさい。
- 1双極性障害(躁うつ病)
- 2統合失調症
- 3アルコールによる精神病性障害
- 4認知症
- 5神経症
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✓ これが正解3アルコールによる精神病性障害
✓ これが正解4認知症
解説
身体の病気や物質が原因の認知症とアルコールの精神病性障害が外因性です。
精神障害を原因の考え方で分ける伝統的な分類(外因・内因・心因)を問う、2つ選ぶ問題です。外因性とは、脳そのものの病変や、脳に影響する体の病気、アルコールや薬物などの物質といった、体の側に原因がはっきりある精神障害を指します。脳の病変による器質性、体の病気による症状性、物質による中毒性の3つがここに入ります。これに対し、内因性は統合失調症や双極性障害のように素質などが関わると考えられてきたもの、心因性は神経症のように心理的な要因が大きいとされるものです。
アルコールによる精神病性障害は、アルコールという物質が脳に作用して幻覚や妄想などが生じるもので、外因性のうち中毒性にあたります。認知症は、アルツハイマー病や脳血管障害などの脳の病変によって認知機能が低下するもので、外因性のうち器質性にあたります。
したがって正解は、アルコールによる精神病性障害と認知症の2つです。見分け方は、原因が体の側(脳の病変・体の病気・物質)に特定できるかどうかを先に考えることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1双極性障害(躁うつ病):双極性障害(躁うつ病)は、躁状態とうつ状態をくり返す病気で、伝統的な分類では統合失調症とともに内因性の代表とされます。脳の病変や物質が直接の原因とされるものではありません。
- 2統合失調症:統合失調症は、素質などが関わると考えられてきた内因性精神障害の代表です。原因となる体の病気や物質を特定できるものではないため、外因性には入りません。
- 5神経症:神経症は、心理的なストレスや葛藤、環境との関わりで生じると考えられてきたもので、伝統的な分類では心因性に入ります。体の側の原因で分ける外因性とは別の区分です。
出典:第28回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題2。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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