過去問解きまくり研究所 ホーム

第26回 問題1

精神医学と精神医療

双極性障害の躁病エピソードに関する次の記述のうち,正しいものを2つ選びなさい。

答えと解説を見る

✓ これが正解1考えが次々と浮かんでくる。

✓ これが正解4「自分は何でもできる」と気が大きくなる。

解説

躁病エピソードでは観念奔逸と誇大的な気分の高まりが見られます。

躁病エピソードは、双極性障害で気分が異常に高揚し、活動性が高まる時期のことです。判断の軸は、気分・思考・意欲・身体のどの面でも、ふだんより高まる方向の変化が起きているかどうかです。この問は2つ選ぶ問です。

考えが次々と浮かんでくるという記述は、観念奔逸(考えが次々にわき、話題が飛びやすくなる思考の障害)にあたり、躁状態の代表的な症状です。自分は何でもできると気が大きくなるという記述も、自尊心が膨らみ誇大的になる躁状態の特徴に合います。どちらも高まる方向の変化なので、この2つが正しい組み合わせです。

一方、躁状態では性的な欲求はむしろ高まりやすく、活動を続けても疲れを感じにくく、睡眠が短くても平気だと感じることが多いとされます。治療では気分安定薬(炭酸リチウムなど)や一部の抗精神病薬が用いられ、抗うつ薬だけを使うと躁状態を強めるおそれがあると考えられています。

見分け方として、躁病エピソードの記述は、思考・気分・意欲・欲求がそろって上向きになっているかで確かめると、下向きの記述や疲れやすさの記述を外しやすくなります。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第26回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題1。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。

この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)