令和2年度 10月 午前Ⅱ 問25
システム監査
個人情報管理台帳に関する問題
プライバシーマークを取得している A 社は,個人情報管理台帳の取扱いについて内部監査を行った。判明した状況のうち,監査人が指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。
- ア個人情報管理台帳に,概数でしかつかめない個人情報の保有件数は概数だけで記載している。
- イ個人情報管理台帳に,ほかの項目に加えて,個人情報の保管場所,保管方法,保管期限を記載している。
- ウ個人情報管理台帳の機密性を守るための保護措置を講じている。
- エ個人情報管理台帳の見直しは,新たな個人情報の取得があった場合にだけ行っている。
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✓ これが正解エ個人情報管理台帳の見直しは,新たな個人情報の取得があった場合にだけ行っている。
解説
台帳の見直しが新規取得時だけでは、定期的な見直しが欠けています。
個人情報管理台帳は、組織がどんな個人情報を、どこに、どれだけ持っているかを把握するためのものです。個人情報の状況は、新たに取得するときだけでなく、利用の目的が変わったり、保管場所を移したり、廃棄したりするたびに変わります。プライバシーマークの基準では、台帳を定期的に見直して最新の状態に保つことが求められます。見直しを新たな取得があったときにだけ行っていると、それ以外の変化が台帳に反映されず、実態と台帳がずれていきます。監査人は、この運用の不備を指摘事項として監査報告書に記載すべきです。ほかの三つは、台帳の扱いとして適切にできている状況です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア個人情報管理台帳に,概数でしかつかめない…:保有件数を正確につかめない個人情報について、概数で台帳に記載するのは認められる扱いです。把握できる範囲で実態を示しており、管理に不備があるとはいえないので、指摘事項には当たりません。
- イ個人情報管理台帳に,ほかの項目に加えて,…:保管場所、保管方法、保管期限をほかの項目とあわせて台帳に記載するのは、個人情報を適切に管理するための望ましい記載です。台帳として必要な情報を備えており、指摘すべき状況ではありません。
- ウ個人情報管理台帳の機密性を守るための保護…:個人情報管理台帳には、どこにどんな個人情報があるかがまとまっているため、台帳そのものも守るべき重要な情報です。機密性を守る保護措置を講じているのは適切で、指摘事項には当たりません。
この問題の用語
- プライバシーマーク個人情報を適切に扱う体制を持つ事業者に与えられる認定のこと。対象は個人情報全般で、カード会員データの技術要件は定めません。
- 内部監査組織が自分たちの仕組みを、業務の担当から離れた立場の者が点検すること。結果は改善のための見直しに使われます。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- 指摘事項監査で見つかった、直すべき点として報告書に書かれる事柄です。決まりどおりに行われていた行為は、ここには含まれません。
- 監査報告書監査の結果と意見、改善の勧告をまとめて伝える文書のことです。原案は相手と意見交換し、事実誤認がないかを確かめます。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
出典:令和2年度 10月 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問25
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問25:内部統制に関する問題(機密性)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問25:直接修正に関する問題(監査報告書)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問24(内部監査)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問25:SaaSに関する問題(監査人)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問25:指摘事項として記載すべきもの(指摘事項)
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