導入・受入れ支援|システムアーキテクト試験
この分野には 3問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語は教育訓練(3問)・テスト(2問)・改善(2問)です。問題が多い回は令和7年度 春期(1問)・令和6年度 春期(1問)・平成27年度 秋期(1問)です。
使い始める準備と、教育の効果を段階で測る見方
導入と受入れの段階では、作ったものを確かめる作業と、利用者が使い始められるようにする準備とを分けて考えます。要件への合致を確認したり、結合したソフトウェアの動作を確かめたりするのは前者で、利用者用の文書や教育訓練を整えるのは後者です。
JIS X 0160:2021の移行プロセスは、システムを運用の環境へ移し、利害関係者が求めるサービスを提供できる状態にするためのプロセスです。システムの利用と支援に必要な情報のニーズを識別し、利用者用文書をそろえ、運用操作者や利用者などへの教育訓練を用意することが含まれます。
教育訓練の効果は、カークパトリックモデルの4段階で測ります。レベル1のReactionは受講者の満足度や反応で、アンケートで集めます。レベル2のLearningは知識や技能が身に付いたかで、理解度確認テストで測ります。レベル3のBehaviorは学んだことが職場の行動に生かされたかで、後日の活用状況で確かめます。レベル4のResultsは組織の業績への成果で、ROIなどで表します。
四つの段階は、評価の対象が受講者の内側から職場、そして組織へと広がる順に並んでいます。上の段階ほど、教育の効果だけを切り分けて測るのが難しく、測定に時間もかかります。反応、学習、行動、成果の順で押さえると、活動と段階を結び付けやすくなります。
この分野で出た問題
- 令和7年度 春期 問10新システムの受入れ支援において,利用者への教育訓練に対する教育効果の測定を,カークパトリックモデルの 4 段階評価を用いて行う。レベル 1(Reaction),レベル 2(Learning),レベル 3(Behavior),レベル 4(Results)の各段階にそれぞれ対応した a~d の活動のうち,レベル 2 のものはどれか。
- 令和6年度 春期 問10JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,移行プロセスで実施するタスクはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 3年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 春期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。