第61回 午前 問28
理学療法評価学
3群以上の連続変数の平均値の差を検定するのはどれか。
- 1一元配置分散分析
- 2カイ二乗〈χ2乗〉検定
- 3重回帰分析
- 4Log-rank検定
- 5Mann-WhitneyのU検定
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✓ これが正解1一元配置分散分析
解説
3群以上の平均値の差は一元配置分散分析で調べます。
統計的な検定は、データの種類(連続した数値か、人数のような度数か)、比べる群の数、データの分布の形によって使い分けます。この問は、連続変数、3群以上、平均値の差という3つの条件にあう方法を選ぶ問題です。
一元配置分散分析は、1つの要因で分けた3つ以上の群について、平均値に差があるかどうかを、データのばらつきを群の間と群の中に分けて比べることで調べる方法です。例えば、3種類の運動プログラムで歩行速度の平均に差があるかを調べる場面で使います。ほかの肢は、度数の比べ方、変数どうしの関係の分析、生存時間の比べ方、2群の順位による比べ方であり、3群以上の平均値の差を調べる方法ではありません。
したがって答えは一元配置分散分析です。データの種類、群の数、平均か順位か、の順に条件を確かめると、検定の名前を選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2カイ二乗〈χ2乗〉検定:カイ二乗検定は、男女別の人数のように、カテゴリーに分けた度数の分布に偏りや関連があるかを調べる方法です。連続変数の平均値の差を比べる方法ではありません。
- 3重回帰分析:重回帰分析は、1つの結果の変数を、複数の説明の変数から予測したり、その関係の強さを調べたりする方法です。群の平均値に差があるかを比べる検定ではありません。
- 4Log-rank検定:Log-rank検定は、2つ以上の群の生存曲線、つまりある出来事が起こるまでの時間の分布に差があるかを比べる方法です。連続変数の平均値の比較には使いません。
- 5Mann-WhitneyのU検定:Mann-WhitneyのU検定は、2つの群をデータの順位で比べるノンパラメトリック検定です。比べられるのは2群であり、3群以上の平均値の差を調べる方法ではありません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問28(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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