第60回 午後 問76
臨床医学
過形成で正しいの
過形成で正しいのはどれか。
- 1細胞数は一定である。
- 2急性刺激により生じる。
- 3細胞の容積は増大する。
- 4刺激がなくなれば停止する。
- 5臓器のサイズは一定である。
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✓ これが正解4刺激がなくなれば停止する。
解説
過形成は刺激に対する反応で、刺激がなくなれば停止します。
過形成は、細胞の数が増えることで組織や臓器が大きくなる変化です。ホルモンや慢性的な刺激などに体が適応して起こる反応で、原因となる刺激が続く間だけ進みます。細胞一つ一つが大きくなる肥大や、刺激がなくても勝手に増え続ける腫瘍とは区別して考えるのが判断の軸です。
過形成は刺激への反応なので、刺激がなくなれば細胞の増加は止まり、元に戻っていくこともあります。この点が、刺激と関係なく自律的に増え続ける腫瘍との大きな違いです。したがって、刺激がなくなれば停止するという記述が正しいものです。例えば、妊娠中の乳腺や子宮内膜の増殖がこれにあたります。
残りの記述は過形成の性質と合いません。細胞数は増え、急性ではなく持続する刺激で起こり、細胞の容積が大きくなるのは肥大の特徴で、臓器は大きくなります。
数が増えるのが過形成、大きさが増えるのが肥大、刺激が止まっても増え続けるのが腫瘍、と3つを比べて覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1細胞数は一定である。:過形成は細胞が分裂して数を増やすことで組織が大きくなる変化です。細胞数が一定のまま大きくなるのは、一つ一つの細胞の容積が増える肥大の側の特徴です。
- 2急性刺激により生じる。:過形成は、ホルモンの作用や慢性的な刺激など、ある程度の期間続く刺激に適応して起こる変化です。一時的な急性の刺激で起こるものではありません。
- 3細胞の容積は増大する。:一つ一つの細胞の容積が大きくなることで臓器が大きくなる変化は肥大と呼びます。過形成の本質は細胞の数が増えることで、容積の増大ではありません。
- 5臓器のサイズは一定である。:過形成では細胞の数が増えるため、その組織や臓器は大きくなります。前立腺の過形成で前立腺が大きくなるのが代表的で、臓器のサイズが一定に保たれるわけではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問76(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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