第59回 午前 問67
生理学
肝臓の機能で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1血球の産生
- 2胆汁の貯蔵
- 3尿素の生成
- 4薬物の代謝
- 5グルカゴンの分泌
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✓ これが正解3尿素の生成
✓ これが正解4薬物の代謝
解説
肝臓は尿素をつくり、薬物を代謝して体の外へ出しやすくします。
肝臓は、体の中の化学工場と呼ばれるほど多くの働きを持つ臓器です。栄養素の代謝と蓄え(糖をグリコーゲンとして蓄えるなど)、アルブミンや凝固因子などのたんぱく質の合成、胆汁をつくること、有害な物質の分解と解毒などを担っています。
一つめの正しい働きは尿素の生成です。たんぱく質が分解されると、体に有害なアンモニアができます。肝臓はアンモニアを尿素回路という仕組みで毒性の低い尿素に変え、尿素は腎臓から尿として排泄されます。二つめは薬物の代謝です。肝臓の細胞にある酵素が薬を分解したり、水に溶けやすい形に変えたりして、体の外へ出しやすくします。肝臓の働きが落ちると、薬が効きすぎることがあるのはこのためです。
ほかの働きは、骨髄、胆嚢、膵臓という別の器官が担うものです。覚え方は、肝臓はつくる(たんぱく質・尿素・胆汁)と分解する(薬物・アンモニア)、ためるのは胆嚢、ホルモンを出すのは膵臓、と役割を分けて覚えることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1血球の産生:成人で血球をつくるのは骨髄です。胎児の時期には肝臓でも血球がつくられますが、生まれてからは骨髄が中心となるので、肝臓の働きとしては当てはまりません。
- 2胆汁の貯蔵:胆汁は肝臓でつくられますが、それをためて濃くするのは胆嚢です。食事のときに胆嚢が縮んで、ためた胆汁を十二指腸へ送り出します。
- 5グルカゴンの分泌:グルカゴンは、膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞から分泌され、血糖を上げるホルモンです。肝臓はグルカゴンの作用を受ける側で、分泌する臓器ではありません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問67(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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