第60回 午後 問21
リハビリテーション医学
CBRマトリクスに関する問題
CBRマトリクスに含まれる項目はどれか。2つ選べ。
- 1教 育
- 2人生の質
- 3バリアフリー
- 4エンパワメント
- 5ユニバーサルデザイン
答えと解説を見る
✓ これが正解1教 育
✓ これが正解4エンパワメント
解説
CBRマトリクスの5つの領域には、教育とエンパワメントが含まれます。
CBR(地域に根ざしたリハビリテーション)は、障害のある人が暮らす地域の資源を生かし、本人・家族・地域が一緒に取り組むリハビリテーションの考え方です。WHOなどが示したCBRガイドラインでは、取り組むべき分野をCBRマトリクスとして整理しており、保健、教育、生計、社会、エンパワメントの5つの領域で構成されています。
教育は、障害のある子どもや大人が学校教育や生涯学習に参加できるようにする領域です。エンパワメントは、障害のある人が自分で声を上げ、意思決定や地域の活動に参加する力を高める領域で、マトリクス全体を支える分野とされます。どちらもマトリクスの5つの柱に名前がある項目です。
一方、人生の質(QOL)は支援の結果として目指す考え方で、マトリクスの領域の名前ではありません。バリアフリーやユニバーサルデザインは、建物や製品の使いやすさを高める環境づくりの考え方で、マトリクスの各領域の中で活用されることはあっても、領域そのものではありません。
したがって、含まれる項目は教育とエンパワメントです。保健・教育・生計・社会・エンパワメントの5つを、まとめて覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2人生の質:人生の質は、リハビリテーションの支援を通して最終的に高めることを目指す考え方です。CBRマトリクスで領域として並ぶ保健・教育・生計・社会・エンパワメントの名前には入っていません。
- 3バリアフリー:バリアフリーは、段差などの物理的な障壁や制度上の障壁を取り除く考え方です。CBRの活動の中で取り入れられることはありますが、マトリクスを構成する5つの領域の一つではありません。
- 5ユニバーサルデザイン:ユニバーサルデザインは、年齢や障害の有無にかかわらず、はじめから誰もが使いやすいように設計する考え方です。環境づくりの方法であって、CBRマトリクスの領域の名前ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問21(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)