第60回 午前 問67
生理学
胆汁で正しいの
胆汁で正しいのはどれか。
- 1アルカリ性である。
- 2胆囊で産生される。
- 3蛋白質を分解する。
- 4リパーゼが含まれる。
- 5主に大腸で再吸収される。
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✓ これが正解1アルカリ性である。
解説
胆汁は重炭酸イオンを含み、アルカリ性を示します。
胆汁は肝臓の肝細胞で作られ、胆囊でいったん蓄えられて濃縮されたあと、食事をとると十二指腸へ送り出されます。主な成分は胆汁酸、ビリルビン、コレステロール、リン脂質などで、重炭酸イオンを含むため一般にアルカリ性を示します。胆汁には消化酵素は含まれませんが、胆汁酸が脂肪を細かい粒にする(乳化する)ことで、膵液のリパーゼが脂肪を分解しやすくなるよう助けます。使われた胆汁酸の多くは回腸で再吸収され、肝臓へ戻って再び利用されます。
残りの記述は、胆汁を作る臓器、消化酵素を含むかどうか、再吸収される場所のいずれかを取り違えています。
したがって、正しいのはアルカリ性であるという記述です。胆汁は肝臓で作られ、胆囊で蓄えられ、酵素は持たずに脂肪を乳化し、回腸で戻る、と流れで覚えておくと誤答を見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2胆囊で産生される。:胆汁は肝臓の肝細胞で作られます。胆囊は作られた胆汁を一時的に蓄え、水分を吸収して濃くしておく場所で、胆汁を産生する器官ではありません。
- 3蛋白質を分解する。:胆汁は消化酵素を含まず、蛋白質を分解する働きはありません。蛋白質の分解は、胃のペプシンや膵液のトリプシンなどの酵素が担います。
- 4リパーゼが含まれる。:リパーゼは膵液に含まれる脂肪分解酵素です。胆汁は酵素を含まず、胆汁酸が脂肪を乳化してリパーゼが働きやすくなるよう助ける役割を持ちます。
- 5主に大腸で再吸収される。:腸に出た胆汁酸の大部分は、小腸の終わりにある回腸で再吸収されて肝臓へ戻ります。主に大腸で再吸収されるという記述は、場所が違います。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問67(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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