第58回 午後 問31
理学療法治療学
PTB式下腿義足に関する問題
PTB式下腿義足のソケットにおける荷重部位で正しいのはどれか。
- 1脛骨稜
- 2脛骨粗面
- 3脛骨末端
- 4脛骨前内側面
- 5脛骨顆部隆起部
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✓ これが正解4脛骨前内側面
解説
PTB式ソケットは膝蓋腱と脛骨前内側面などの圧に強い所で荷重します。
PTB式下腿義足は、膝蓋腱で体重を受けることを名前の由来とする(Patellar Tendon Bearing)下腿義足です。ソケットは、断端のうち圧に耐えられる部位で体重を受け、圧に弱い部位には当たらないように形を作ります。
圧に耐えられる部位としては、膝蓋腱、脛骨の前内側面(内側のふくらんだ平らな面)、腓腹筋などの後面の軟部組織が挙げられます。脛骨前内側面は骨の上に平らな面が広がっており、圧を分散して受けやすいので、荷重部位として正しい選択です。
逆に、骨の稜線や出っぱり、断端の先端は圧に弱く、ソケットでは当たらないよう逃がす部位です。脛骨稜は脛骨前面の鋭い縁、脛骨粗面は膝蓋腱の付着部の出っぱり、脛骨末端は切断された骨の先端、脛骨顆部の隆起部は膝の下の骨の出っぱりで、いずれも圧をかけると痛みや傷の原因になります。平らで広い面は受け、尖った所と端は逃がす、と覚えると荷重部位と除圧部位を区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1脛骨稜:脛骨稜は脛骨の前面にある鋭い骨の縁で、皮膚のすぐ下にあります。圧が集中すると痛みや皮膚の傷の原因になるため、ソケットでは当たらないよう除圧します。
- 2脛骨粗面:脛骨粗面は膝蓋腱がつく骨の出っぱりで、強く押されると痛みが出ます。体重を受けるのは腱そのものの部分で、骨の出っぱりは逃がす部位です。
- 3脛骨末端:脛骨末端は切断端の骨の先で、軟部組織が薄く圧に弱い部位です。先端に体重がかかると痛みや皮膚の損傷を起こすため、荷重部位にはしません。
- 5脛骨顆部隆起部:脛骨顆部の隆起部は膝の下の骨の出っぱりで、点で当たると圧が集中します。ソケットの設計では除圧する部位にあたり、荷重部位ではありません。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問31(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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