プロジェクトのスコープ|プロジェクトマネージャ試験
この分野には 12問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はWBS(10問)・スコープ(8問)です。問題が多い回は令和4年度 秋期(2問)・平成31年度 春期(2問)・平成29年度 春期(2問)です。
作るものの範囲を書き、分け、広がらないよう見張る
スコープは、プロジェクトで作る成果物と、それを作るために必要な作業の範囲です。範囲を文書にし、管理できる大きさに分解し、勝手に広がらないように見張る、という三段階で整理できます。
プロジェクトスコープ記述書は、スコープの定義のプロセスで作られ、プロジェクトの成果物と、それを生成するのに必要な作業を記述します。前提条件や制約条件、範囲に含めないものも書き、関係者が範囲について共通の理解を持てるようにします。これが次のWBS作成の材料になります。
WBSは、成果物と作業を上位から下位へ階層的に分解し、管理できる大きさに細分化したものです。最下位の要素がワークパッケージで、コストや期間を見積もり管理する単位になります。スケジュールを作るときは、ワークパッケージをさらにアクティビティに分解します。スコープ記述書とWBS、WBS辞書を合わせたものがスコープベースラインです。
先の作業ほど情報が少なく、最初からすべてを細かく分解できるとは限りません。ローリングウェーブ計画法は、近い作業は詳しく計画し、将来の作業は上位レベルのWBSにとどめておき、詳細が明らかになった時点で分解する方法で、段階的詳細化の一つの形です。
スコープのコントロールは、範囲の変化を監視し、必要な変更を正式な手続で反映する活動です。JIS Q 21500では管理のプロセス群に属するスコープの管理で、WBSが主要なインプットの一つです。外部の事情で一部の作業を別プロジェクトに移すのも、手続を踏んだ範囲の変更です。一方、軽微だからと見積りも承認もなしに機能を足していくと、範囲がじわじわ広がるスコープクリープが起きます。
この分野で出た問題
- 令和4年度 秋期 問3JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)において,管理のプロセス群を構成するプロセスのうち,WBS が主要なインプットの一つとして示されているものはどれか。
- 平成25年度 春期 問6PMBOK のプロジェクトスコープマネジメントにおいて作成するプロジェクトスコープ記述書の説明のうち,適切なものはどれか。
- 平成26年度 春期 問6PMBOK のプロジェクトスコープマネジメントにおいて,WBS の作成に用いるローリングウェーブ計画法の説明はどれか。
- 平成31年度 春期 問12PMBOK ガイド 第 6 版によれば,WBS の構成要素であるワーク・パッケージに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 平成31年度 春期 問15PMBOK ガイド第 6 版によれば,プロジェクト・スコープ・マネジメントにおいて作成するプロジェクト・スコープ記述書の説明のうち,適切なものはどれか。
- 平成22年度 春期 問3PMBOKのプロジェクトスコープマネジメントにおいて作成するプロジェクトスコープ記述書の説明のうち,適切なものはどれか。
- 平成29年度 春期 問4PMBOKガイド 第5版によれば,プロジェクトスコープマネジメントにおいて,WBSの作成に用いるローリングウェーブ計画法の説明はどれか。
- 平成25年度 春期 問5WBS の構成要素であるワークパッケージに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 平成29年度 春期 問5WBSの構成要素であるワークパッケージに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 令和4年度 秋期 問8ソフトウェア開発プロジェクトにおいて WBS を作成する目的として,適切なものはどれか。
- 令和7年度 秋期 問4プロジェクトマネジメントにおいて,スコープクリープが発生する原因となり得る事例はどれか。
- 平成28年度 春期 問5プロジェクトマネジメントにおけるスコープコントロールの活動はどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 8年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。