システム企画|プロジェクトマネージャ試験
この分野には 16問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語は要件定義(5問)・機能要件(4問)・システム化計画(3問)・システム運用(3問)・共通フレーム(3問)です。問題が多い回は平成23年度 特別(3問)・平成22年度 春期(3問)・平成27年度 春期(2問)です。
要件の分け方と、発注するまでの文書と順番
システム企画では、何を作るかを利用者の側から要件として固め、外部のベンダに頼むまでの流れを扱います。要件の分け方、案の比べ方、発注に使う文書、作業の順番が整理の軸です。
要件は、システムが何をするかを表す機能要件と、それをどの程度の品質や条件で実現するかを表す非機能要件に分かれます。可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性、使用性、サービス時間などは非機能要件です。使用性は、短い訓練で操作を覚えられるかのように、人が使いこなすまでの手間で測ります。満たしたかどうかを妥当な費用で確かめる方法がある要件を、検証可能といいます。
システム化案は数値で比べます。投資利益率は利益の増加額を投資額で割ったもので、年ごとの運用費や削減額には利用年数を掛けて合計します。効果とリスクを重み付けして採点するときは、点数に重みを掛けて合計し、効果からリスクを引きます。重みの大きい項目が結果を大きく左右します。
調達では、まずRFI(情報提供依頼書)で利用できる技術や製品、導入実績などの情報を集め、要件が固まってからRFP(提案依頼書)で具体的な提案を求めます。RFPには要件や条件を明確に書き、提案の評価項目も示しておくと、各社の提案を同じ物差しで比べられます。
システム化計画では、まず業務を分析して業務モデルを作り、それを基にシステム化機能を整理して情報と処理の流れを明らかにします。業務の流れを統一した記法で描く道具がBPMNです。共通フレームは、取得者と供給者が作業の内容や用語をそろえる共通の物差しで、要件定義プロセスでは利害関係者の要件を定義します。
契約の形は、仕様が確定しているかで選びます。経済産業省のモデル取引・契約書では、仕様が固まった後のシステム内部設計からシステム結合までを請負型とし、要件定義のように発注者の判断が中心になる工程は準委任型とする考え方をとっています。
この分野で出た問題
- 令和3年度 秋期 問18システムの改善に向けて提出された案 1~4 について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては 5 段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で,次式で総合評価点を算出する。総合評価点が最も高い改善案はどれか。
- 平成31年度 春期 問21RFI を説明したものはどれか。
- 令和4年度 秋期 問18ある業務を新たにシステム化するに当たって,A~D のシステム化案の初期費用,運用費及びシステム化によって削減される業務費を試算したところ,表のとおりであった。システムの利用期間を 5 年とするとき,最も投資利益率の高いシステム化案はどれか。ここで,投資利益率は次式によって算出する。また,利益の増加額は削減される業務費から投資額を減じたものとし,投資額は初期費用と運用費の合計とする。
- 平成22年度 春期 問22システムの非機能要件はどれか。
- 平成23年度 特別 問23システム化計画の立案において実施する作業で,その作業の結果を基に,後続の作業でシステム化機能を整理し,情報と処理の流れを明確にするものはどれか。
- 平成23年度 特別 問15システム構築の提案依頼書(RFP)を作成する際の留意点のうち,適切なものはどれか。
- 平成23年度 特別 問16共通フレーム2007において,システム要件として定義するものはどれか。
- 平成21年度 春期 問22共通フレーム2007によれば,要件定義プロセスのアクティビティはどれか。
- 平成24年度 春期 問25共通フレーム2007(SLCP-JCF 2007)の目的はどれか。
- 令和7年度 秋期 問20利用者要件のうち,非機能要件項目はどれか。
- 平成27年度 春期 問20新システムの開発を計画している。提案された4案の中で,TCO(総所有費用)が最小のものはどれか。ここで,このシステムは開発後,3年間使用されるものとする。
- 平成22年度 春期 問23経済産業省の“情報システム・モデル取引・契約書”によれば,ユーザとベンダ間で請負型の契約を推奨しているフェーズはどれか。
- 平成22年度 春期 問15要件定義フェーズにおいてBPMN(Business Process Modeling Notation)を導入する効果として,適切なものはどれか。
- 令和5年度 秋期 問20要件定義プロセスにおいて,要件を評価する際には,矛盾している要件,検証できない要件などを識別することが求められている。次のうち,要件が検証可能である例はどれか。
- 平成27年度 春期 問21非機能要件の使用性に該当するものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 11年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。