令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問12
ネットワーク管理
SDNに関する問題
OpenFlow プロトコルを使用する SDN(Software-Defined Networking)において,コントローラと OpenFlow スイッチ間の通信に関する記述として,適切なものはどれか。
- アオーバヘッドを避けるために UDP や TCP は使用せず IP を直接使用する。
- イ信頼性や安全性を確保するために TCP や TLS を使用する。
- ウパラレル伝送を行うために SAN で利用されるファイバチャネル上の SCSI を使用する。
- エリアルタイム性に関する要求を満たすために UDP を使用する。
答えと解説を見る
✓ これが正解イ信頼性や安全性を確保するために TCP や TLS を使用する。
解説
コントローラとスイッチの間は TCP や TLS で確実に結びます。
OpenFlow を使う SDN では、コントローラが転送の決め方を受け持ち、OpenFlow スイッチはコントローラから受け取った転送の規則に従ってパケットを処理します。両者の間で交わすメッセージが失われたり、途中で書き換えられたりすると、ネットワーク全体の動きがおかしくなります。そのため、コントローラとスイッチの間の通信には信頼性のある TCP を使い、必要に応じて TLS で暗号化と認証を行います。制御を受け持つ通信は確実さが優先される、という考え方で整理すると、ほかの記述との違いが見えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アオーバヘッドを避けるために UDP や …:OpenFlow のメッセージは TCP の上でやり取りされ、IP を直接使う方式ではありません。制御の指示が届かないとスイッチの動作が狂うので、トランスポート層の再送の仕組みを省く設計にはなっていません。
- ウパラレル伝送を行うために SAN で利用…:ファイバチャネル上の SCSI は、ストレージをつなぐ SAN で使われる技術です。コントローラとスイッチはふつうの IP ネットワークで結ばれており、SAN の仕組みを持ち込んで通信するわけではありません。
- エリアルタイム性に関する要求を満たすために…:UDP は再送や順序の保証をもたないので、制御メッセージの取りこぼしが起こり得ます。OpenFlow はリアルタイム性よりも確実に届けることを重んじて TCP を使っており、UDP を使うという記述は誤りです。
この問題の用語
- TLS通信の中身を途中で読まれたり書き換えられたりしないよう、暗号にして届ける取り決め。つないだ相手が本物かも確かめます。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- UDP届いたかを確かめず、速さを優先して送る通信の約束事です。TCPと同じくポート番号でアプリを見分け、音声や動画の配信に向きます。
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問16:TLSに関する記述(TLS)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問19:クライアント証明書に関する問題(TLS)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問17:リフレクタ攻撃に関する問題(TLS)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問16:ダウングレード攻撃に該当するもの(TLS)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問20:TLSに関する記述(TLS)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)