第38回 問題74
発達と老化の理解
次の記述のうち,自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特徴として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1文字のつづりがうまく書けず,類似の文字を間違えたりする。
- 2同じ動作や行動を繰り返す。
- 3注意の持続が難しい。
- 4順番を待てずに割り込む。
- 5数の大小の比較が難しい。
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✓ これが正解2同じ動作や行動を繰り返す。
解説
同じ動作や行動を繰り返すのは、自閉症スペクトラム障害の特徴です。
自閉症スペクトラム障害は発達障害の1つで、人とのやり取りや対人関係の難しさと、行動や興味が限られていて同じことを繰り返すこだわりの強さを主な特徴とします。スペクトラムとは連続体という意味で、特徴の現れ方や程度に幅があることを表しています。
発達障害には、ほかに注意欠陥多動性障害(注意が続かない、じっとしていられない、衝動的に行動するといった特徴)や、学習障害(読む、書く、計算するなど特定の学習が極端に苦手)などがあります。設問の記述のいくつかは、これらの障害の特徴にあたります。
正しいのは、同じ動作や行動を繰り返すという記述です。体を揺らす、手をひらひらさせる、決まった順序や道順にこだわるといった行動として現れることがあり、予定の変更などで強い不安を感じる人も少なくありません。
見分け方は、対人関係とこだわりは自閉症スペクトラム障害、不注意と衝動性は注意欠陥多動性障害、読み書きや計算は学習障害、と特徴を組にして覚えることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1文字のつづりがうまく書けず,類似の文字を間違えたりする。:文字のつづりがうまく書けない、似た文字を書き間違えるといった様子は、知的な遅れはないのに書くことが極端に苦手になる学習障害(書字の障害)の特徴とされます。
- 3注意の持続が難しい。:注意を保ち続けることが難しいのは、注意欠陥多動性障害の不注意の特徴です。自閉症スペクトラム障害の人は、むしろ興味のあることには強く集中する傾向がみられることもあります。
- 4順番を待てずに割り込む。:順番を待てずに割り込むのは、思いついたことをすぐに行動に移してしまう衝動性の表れで、注意欠陥多動性障害の特徴とされます。対人関係やこだわりの問題とは別のものです。
- 5数の大小の比較が難しい。:数の大小を比べることが難しいのは、計算や数の概念の理解が極端に苦手な学習障害(算数の障害)の特徴です。自閉症スペクトラム障害の中心的な特徴ではありません。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題74。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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