第38回 問題79
発達と老化の理解
次の記述のうち,高齢者の疾患や症状の特徴として,適切なものを1つ選びなさい。
- 1典型的な症状を呈する。
- 2生活が活発になる。
- 3痛みに敏感になる。
- 4複数の疾患を持ちやすい。
- 5慢性的な疾患は少ない。
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✓ これが正解4複数の疾患を持ちやすい。
解説
高齢者は、複数の疾患を同時に持ちやすいのが特徴です。
高齢者の病気には、若い人とは違ういくつかの特徴があります。代表的なのは、一人が複数の病気を同時に抱えやすいこと、症状が典型的に現れにくいこと、慢性の病気が多いこと、薬の副作用が出やすいこと、病気が生活の活動性を下げやすいことなどです。
加齢によって体のさまざまな臓器の働きが少しずつ低下するため、高血圧、糖尿病、骨や関節の病気など、いくつもの病気を同時に持つことが珍しくありません。その結果、飲む薬の種類も増えやすくなり、薬どうしの影響や副作用にも注意が必要になります。
正しいのは、複数の疾患を持ちやすいという記述です。典型的な症状を示す、生活が活発になる、痛みに敏感になる、慢性の疾患が少ない、という記述は、いずれも高齢者の病気の特徴とは逆向きです。
見分け方は、高齢者の病気は、多い、長引く、はっきりしない、の3つを思い出すことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1典型的な症状を呈する。:高齢者は、肺炎でも熱が出にくかったり、心筋梗塞でも胸の痛みを訴えなかったりと、典型的な症状が現れにくいのが特徴です。いつもより元気がない、食欲がないといった小さな変化に気づくことが大切です。
- 2生活が活発になる。:病気をきっかけに体を動かす機会が減り、閉じこもりがちになるなど、高齢者の生活は不活発になりやすい傾向があります。動かないことでさらに心身の機能が落ちる悪循環に注意が必要です。
- 3痛みに敏感になる。:高齢者は感覚の働きが鈍くなり、痛みを感じにくくなる傾向があります。痛みの訴えが少ないために、骨折や重い病気の発見が遅れることがあるので、表情や動きの変化にも気を配ります。
- 5慢性的な疾患は少ない。:高齢者の病気は、高血圧や糖尿病、関節の病気のように長く付き合っていく慢性のものが多いのが特徴です。完治を目指すよりも、病気とうまく付き合いながら生活を支える視点が求められます。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題79。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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