第38回 問題62
こころとからだのしくみ
次の記述のうち,脳のしくみとその働きとして,適切なものを1つ選びなさい。
- 1神経細胞は,神経膠細胞(グリア細胞)を支える。
- 2神経膠細胞(グリア細胞)は,情報伝達をつかさどる。
- 3セロトニン(serotonin)は,神経伝達物質の1つである。
- 4頭頂葉には,運動野が存在する。
- 5海馬は,視覚をつかさどる。
答えと解説を見る
✓ これが正解3セロトニン(serotonin)は,神経伝達物質の1つである。
解説
セロトニンは、神経細胞の間で情報を伝える神経伝達物質です。
脳は、情報を伝える神経細胞(ニューロン)と、それを支える神経膠細胞(グリア細胞)からできています。神経細胞どうしは、つなぎ目で化学物質を受け渡して情報を伝えます。この化学物質を神経伝達物質といい、セロトニンのほか、ドーパミンやアセチルコリンなどがあります。
神経細胞と神経膠細胞の役割を入れ替えた記述や、大脳の部位と働きの組み合わせを取り違えた記述は誤りです。大脳は前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉に分かれ、体を動かす指令を出す運動野は前頭葉に、見る働きの中心は後頭葉にあります。海馬は記憶に深く関わる部位です。
正しいのは、セロトニンが神経伝達物質の1つであるという記述です。セロトニンは気分や睡眠などに関わるとされています。
覚え方は、伝えるのは神経細胞、支えるのはグリア細胞、運動は前頭葉、視覚は後頭葉、記憶は海馬、とひと組にしておくことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1神経細胞は,神経膠細胞(グリア細胞)を支える。:支える側と支えられる側が逆になっています。情報を伝える主役は神経細胞で、神経膠細胞(グリア細胞)が神経細胞に栄養を届けたり、位置を保ったりして支えています。
- 2神経膠細胞(グリア細胞)は,情報伝達をつかさどる。:情報を電気の信号や化学物質で伝えるのは神経細胞の役割です。神経膠細胞(グリア細胞)は、神経細胞のまわりで栄養の補給や保護などを担う、支え役の細胞です。
- 4頭頂葉には,運動野が存在する。:運動野は、大脳の中央を走る溝(中心溝)のすぐ前、つまり前頭葉の後ろの部分にあります。頭頂葉には、触った感じや痛みなどを受け取る体性感覚野があります。
- 5海馬は,視覚をつかさどる。:海馬は側頭葉の内側にあり、新しいことを覚える記憶の働きに関わります。アルツハイマー型認知症で早くから萎縮が目立つ部位としても知られます。視覚の中枢は後頭葉にあります。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題62。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)