第38回 問題56
生活支援技術
次の記述のうち,良質な睡眠のための環境づくりとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1日中は,強度の高い運動を多く取り入れる。
- 2夜食は,就寝直前にとる。
- 3入浴は,就寝の1〜2時間前に行う。
- 4眠気がなくても,決まった時間に目を閉じる。
- 5寝ている間も,照明は明るくしておく。
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✓ これが正解3入浴は,就寝の1〜2時間前に行う。
解説
入浴は就寝の1〜2時間前に行うと、寝つきがよくなります。
良い睡眠のためには、日中の過ごし方から寝る直前の行動、寝室の環境までを整えることが大切です。人の体は、体の内部の温度が下がっていくときに眠気が強まるという性質があります。
就寝の1〜2時間前に入浴すると、いったん上がった体温が寝るころに下がり始め、自然な眠気を誘います。厚生労働省の健康情報サイトでも、就寝の1〜2時間前の入浴がもっとも効果的と説明されています。強い運動を多くする、寝る直前に食べる、眠くないのに床に就く、明るいまま寝る、といったことは、どれも眠りを妨げる方向に働きます。
したがって正しいのは、入浴を就寝の1〜2時間前に行うという記述です。
覚え方は、体温が下がるタイミングで眠くなる、と押さえることです。寝る前の過ごし方を考えるときは、その行動が寝るころの体温や光、消化にどう影響するかを考えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1日中は,強度の高い運動を多く取り入れる。:日中の適度な運動は夜の眠りを深めますが、強度の高い運動をたくさん行うと疲れすぎたり体が興奮したりして、かえって眠りにくくなることがあります。高齢者では無理のない散歩程度の運動が勧められます。
- 2夜食は,就寝直前にとる。:寝る直前に食べると、眠っている間も胃や腸が消化のために働き続け、眠りが浅くなります。夕食や夜食は、寝る時間から余裕をもってすませるのが望ましいです。
- 4眠気がなくても,決まった時間に目を閉じる。:眠くないのに床に就いても寝つけず、眠れないことへのあせりがかえって不眠を強めます。眠くなってから床に就き、起きる時間をそろえるほうが、睡眠のリズムが整います。
- 5寝ている間も,照明は明るくしておく。:明るい光は、眠りを促すホルモン(メラトニン)の分泌を抑え、眠りを浅くします。寝ている間は照明を落とし、夜中にトイレに行く人には足元を照らす小さな明かりで対応します。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題56。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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