第36回 問題90
生活支援技術
次の記述のうち,血液透析を受けている利用者への食事の介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1塩分の多い食品をとるように勧める。
- 2ゆでこぼした野菜をとるように勧める。
- 3乳製品を多くとるように勧める。
- 4水分を多くとるように勧める。
- 5魚や肉を使った料理を多くとるように勧める。
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✓ これが正解2ゆでこぼした野菜をとるように勧める。
解説
カリウムを減らすため、ゆでこぼした野菜を勧めます。
血液透析を受けている人は、腎臓の働きが大きく低下しているため、体に水分や塩分、カリウム、リンなどがたまりやすくなっています。食事では、これらをとりすぎないよう調整することが基本です。とくにカリウムが血液中に増えすぎると、心臓の働きに影響が出るおそれがあります。
野菜や芋類に多く含まれるカリウムは、水に溶け出しやすい性質があります。切ってから水にさらしたり、ゆでてそのゆで汁を捨てたり(ゆでこぼし)することで減らせます。ゆでこぼした野菜をとるように勧めることは、カリウムを抑えながら野菜を食べるための工夫として適切です。
一方、塩分や水分を多くとると、透析と透析の間の体重増加やむくみ、血圧の上昇につながります。乳製品はリンを多く含み、魚や肉はたんぱく質とリンの量に注意が必要な食品です。
覚え方として、透析の食事は、塩・水・カリウム・リンを控えめにし、カリウムはゆでこぼしで減らす、と押さえましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1塩分の多い食品をとるように勧める。:塩分を多くとるとのどが渇き、水分をとりすぎる原因になります。その結果、透析の間に体重が増えたり、血圧が上がったりするため、血液透析を受けている人には減塩を心がけるよう伝えるのが基本です。
- 3乳製品を多くとるように勧める。:牛乳やチーズなどの乳製品にはリンが多く含まれます。腎臓からリンを出しにくい透析中の人がとりすぎると、骨や血管への影響が心配されるため、多くとるよう勧めるのは適切ではありません。
- 4水分を多くとるように勧める。:尿がほとんど出ない人が水分を多くとると、体に水がたまり、むくみや心臓への負担につながります。飲水量は医師の指示に沿って、決められた範囲に抑える必要があります。
- 5魚や肉を使った料理を多くとるように勧める。:魚や肉はたんぱく質の大切な供給源ですが、リンも多く含み、量の調整が必要です。食べる量は医師や管理栄養士の指示に沿って決めるもので、多くとるよう一律に勧めるのは適切ではありません。
出典:第36回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題90。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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