第36回 問題61
医療的ケア
次のうち,痰の吸引の準備に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1吸引器は,陰圧になることを確認する。
- 2吸引びんは,滅菌したものを用意する。
- 3吸引チューブのサイズは,痰の量に応じたものにする。
- 4洗浄水は,決められた消毒薬を入れておく。
- 5清浄綿は,次亜塩素酸ナトリウムに浸しておく。
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✓ これが正解1吸引器は,陰圧になることを確認する。
解説
吸引器は、準備の段階で陰圧になることを確認します。
痰の吸引は、吸引器で陰圧、つまり吸い込む力をつくり、吸引チューブを通して痰を吸い出す医療的ケアです。準備の段階での判断の軸は、吸引を安全に、確実に行えるように器具が正しく働くかを確かめることと、清潔に扱うべき物品の扱いを正しく理解することです。
吸引器は、電源を入れて吸引チューブの接続部を指でふさぐなどして、陰圧がかかること、吸引圧の値が医師の指示の範囲かどうかを確かめます。陰圧にならなければ痰を吸い出せないので、この確認は準備の中心です。
ほかの記述は、物品の扱いが誤っています。吸引びんは吸い出した痰をためる容器で、体の中に入るものではないため、滅菌したものを用意する必要まではありません。吸引チューブのサイズは、痰の量ではなく、医師の指示や吸引する部位などに合わせて選びます。洗浄水は、チューブの内側を洗い流すための水で、口腔や鼻腔の吸引では水道水などを用います。清浄綿は、チューブの外側を拭くためのもので、次亜塩素酸ナトリウムに浸すことはしません。
覚え方としては、準備で確かめる中心は吸引器の陰圧、チューブの太さは医師の指示、と押さえておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2吸引びんは,滅菌したものを用意する。:吸引びんは、吸い取った痰などをためておく排液の容器です。体内に入る物品ではないので、滅菌まで求められるものではなく、排液がたまりすぎていないかを確かめておきます。
- 3吸引チューブのサイズは,痰の量に応じたものにする。:吸引チューブの太さは、医師の指示や吸引する部位、利用者の状態に合わせて選びます。たまっている痰が多いか少ないかによって太さを変えるものではありません。
- 4洗浄水は,決められた消毒薬を入れておく。:洗浄水は、吸引のあとにチューブの内側に残った痰を洗い流すための水です。口や鼻の吸引では水道水などを用いるもので、消毒薬を混ぜておくものではありません。
- 5清浄綿は,次亜塩素酸ナトリウムに浸しておく。:清浄綿は、吸引チューブを抜いたあとに外側の汚れを拭き取るために使います。次亜塩素酸ナトリウムは物品や環境の消毒に使う薬剤で、清浄綿を浸しておくものではありません。
出典:第36回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題61。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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