セキュリティ|平成24年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問83
ファイル aaa は表のとおりにアクセス権が設定されている。ユーザ B がファイル aaa をコピーしてファイル bbb を作成できるようにするとき,ファイル aaa へのアクセス権に関する記述のうち,適切なものはどれか。
| ファイル所有者 | アクセス権(ファイル所有者) | アクセス権(ファイル所有者以外) |
|---|---|---|
| ユーザ A | R | − |
```
注記 アクセス権の意味
R:読込み可,W:書込み可,−:読込み・書込みいずれも不可
原典の表は「アクセス権」を親見出しとし,その下に「ファイル所有者」「ファイル所有者以外」の
2 列を置いた2段の見出し(ここでは 1 段に畳んである)。
```
- アクセス権は変更しない。
- ✓ これが正解“ファイル所有者以外” のアクセス権に R(読込み可)を追加する。
- “ファイル所有者以外” のアクセス権に W(書込み可)を追加する。
- “ファイル所有者” のアクセス権に W(書込み可)を追加する。
解説
写すのは読む行いなので、読む権利だけを足せば足ります。
やりたいのは、元のファイルを写して別のファイルを作ることです。写すという行いを二つに分けると、読むことと書くことになります。読むのは元のファイル、書くのは新しく作るほうでした。だから元のファイルに要るアクセス権は、読む側だけです。利用者の一方は所有者ではないので、所有者以外の欄を見ます。その欄はいま、読むことも書くこともできない印になっています。ここに読む権利を足すと述べた肢が、これに当たります。書く権利まで足すと、元のほうを書き換えられてしまいます。要らない権利を与えないのが、権限を扱うときの基本でした。最小の権限だけを渡す考え方は、事故も不正も減らします。所有者の欄はもともと読む権利を持っており、直す先も違います。シラバスも、利用者ごとの権利の管理を活用例に挙げています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 権利を何も変えないというのが、この肢の言い分です。いまのままだと、所有者以外は読むこともできません。読めなければ、そもそも写すことができないのです。変えずに済ませられる状態ではありませんでした。読めなければ始まりません。
- 所有者以外の欄に、書く権利を足すと述べた肢のほうです。書く権利は、元のファイルを書き換えるためのものでした。写すだけなら、書き換える力は要りません。要らない権利を渡すのは、最小の権限という考えに反します。写すだけなら要りません。
- 所有者の欄に書く権利を足すというのが、こちらです。直す相手が違ううえ、所有者は読む権利をすでに持っています。足しても、所有者でない側の状況は何も変わりません。写したい人が読めないままなので、目的に届きませんでした。
この問題に関係する言葉
- アクセス権誰がどの情報に対して何をしてよいか(参照だけか、書き換えもできるか)を定めた許可。必要のない範囲へ手が届かないよう、担当ごとに線を引きます。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問83(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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