第112回 午後 問1
公衆衛生看護活動展開論
イタイイタイ病の原因物質で正しいのはどれか。
- 1ヒ 素
- 2カドミウム
- 3メチル水銀
- 4ダイオキシン類
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✓ これが正解2カドミウム
解説
イタイイタイ病の原因物質はカドミウムです。
公害病とその原因物質の組合せを問う問題です。イタイイタイ病は富山県の神通川流域で発生した公害病で、上流の鉱山から出たカドミウムが川の水や田畑を汚染し、その水や米を長い間とり続けた住民に、腎臓の障害と骨がもろくなる骨軟化症が起こりました。わずかな動作で骨折し、強い痛みを訴えたことが病名の由来です。
ほかの選択肢の物質は、それぞれ別の健康被害と結びついています。メチル水銀は工場排水から魚介類に取り込まれて神経の障害を起こした水俣病・新潟水俣病の原因、ヒ素は乳児用粉ミルクへの混入事件などの中毒の原因、ダイオキシン類はごみの焼却などで生じる有害な化学物質です。
したがって、正しい原因物質はカドミウムです。公害病は、発生した地域・原因物質・主な障害の3つをひと組にして覚えると、取り違えを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ヒ 素:ヒ素は、乳児用の粉ミルクに混入した中毒事件や鉱山周辺での慢性中毒の原因となった物質です。神通川流域で腎臓と骨の障害を起こした公害病とは結びつきません。
- 3メチル水銀:メチル水銀は、工場の排水を通じて魚や貝に蓄積し、それを食べた人に手足のしびれなど神経の症状を起こした水俣病の原因物質です。骨の障害が中心のこの公害病とは別のものです。
- 4ダイオキシン類:ダイオキシン類は、ごみの焼却などで発生する有害な化学物質として対策がとられてきたものです。富山県で鉱山の排出物によって起きた骨と腎臓の公害病の原因ではありません。
出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問1(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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