第110回 午後 問11
公衆衛生看護活動展開論
セクシュアリティに関する問題
セクシュアリティに配慮が必要な児童生徒に対して学校が行う支援内容で適切なのはどれか。
- 1制服は生物学的な性に合わせる。
- 2通知表は児童生徒が希望する呼称で記す。
- 3当該児童生徒への配慮を同級生に周知する。
- 4医療機関の助言を受けてからサポートチームを設置する。
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✓ これが正解2通知表は児童生徒が希望する呼称で記す。
解説
通知表を本人の希望する呼称で記すのが適切な支援です。
性の多様性に配慮が必要な児童生徒への支援は、文部科学省の通知、性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について(平成27年)が示す考え方で判断します。通知は、本人と保護者の意向を踏まえ、個別の事情に応じて学校内外で組織的に支援することを求めています。
通知の別紙に挙げられた学校での支援の事例には、自認する性別の制服・衣服や体操着の着用を認めること、職員トイレや多目的トイレの利用を認めることなどと並んで、校内文書(通知表を含む。)を児童生徒が希望する呼称で記すことが示されています。したがって、通知表を本人の希望する呼称で記すのが適切な支援です。一方で、他の児童生徒や保護者との情報の共有は本人の意向を踏まえて慎重に進めるものとされ、医療機関の診断がなくても悩みや不安に寄り添って支援できるとされています。
支援の判断に迷ったときは、本人の意向が出発点になっているかどうかを見ると、適切な対応を見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1制服は生物学的な性に合わせる。:制服を生物学的な性に合わせるのは、本人の自認する性別を考えない対応です。通知の支援例では、自認する性別の制服・衣服や体操着の着用を認めることが挙げられており、逆の方向になっています。
- 3当該児童生徒への配慮を同級生に周知する。:配慮の内容を同級生に周知すると、本人が望まない形で性に関わる情報が広がるおそれがあります。他の児童生徒への情報共有は、本人や保護者の意向を踏まえて個別に判断するものとされています。
- 4医療機関の助言を受けてからサポートチームを設置する。:通知は、医療機関の診断や助言がなくても、本人の悩みや不安に寄り添って支援を始められるとしています。サポートチームの設置を医療機関の助言の後にすると、支援が遅れてしまいます。
出典:第110回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問11(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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