(2025年5月公表分)(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問10
ライフプランニングと資金計画
下記の〈X社の貸借対照表〉に基づく財務分析に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、X社の当期純利益は800百万円である。
〈X社の貸借対照表〉(単位:百万円)
| 科目 | 金額 | 科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| (資産の部) | (負債の部) | ||
| 流動資産 | 流動負債 | ||
| 現金及び預金 | 9,000 | 買掛金 | 600 |
| 売掛金 | 1,500 | 短期借入金 | 900 |
| 製品 | 1,500 | 流動負債合計 | 1,500 |
| 流動資産合計 | 12,000 | 固定負債 | |
| 固定資産 | 固定負債合計 | 2,500 | |
| 固定資産合計 | 8,000 | 負債合計 | 4,000 |
| (純資産の部) | |||
| 株主資本 | |||
| 資本金 | 4,000 | ||
| 利益剰余金 | 12,000 | ||
| 純資産合計 | 16,000 | ||
| 資産合計 | 20,000 | 負債・純資産合計 | 20,000 |
- 1X社の自己資本比率は、80%である。
- 2X社の流動比率は、800%である。
- 3X社の固定長期適合率は、50%である。
- 4X社の自己資本当期純利益率は、5%である。
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✓ これが正解3X社の固定長期適合率は、50%である。
解説
固定長期適合率は8,000÷18,500で約43%となり、50%ではありません。
この問は、貸借対照表から安全性と収益性の指標を計算する問題です。自己資本は純資産合計の16,000百万円として計算します。
固定長期適合率は、固定資産を、自己資本と固定負債という長期で使える資金でどれだけまかなえているかを見る指標で、固定資産÷(自己資本+固定負債)×100で求めます。8,000÷(16,000+2,500)×100=約43.2%となり、50%にはなりません。この記述が最も不適切です。
ほかの記述は計算と合っています。自己資本比率は自己資本÷総資産で、16,000÷20,000×100=80%です。流動比率は流動資産÷流動負債で、12,000÷1,500×100=800%です。自己資本当期純利益率は当期純利益÷自己資本で、800÷16,000×100=5%です。
見分け方は、分母に固定負債を足すのが固定長期適合率、足さずに自己資本だけで割るのが固定比率、と区別することです。50%という値は、固定比率の8,000÷16,000で出てくる数字です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1X社の自己資本比率は、80%である。:自己資本比率は、資産全体のうち返済の必要がない自己資本が占める割合です。純資産合計16,000百万円を資産合計20,000百万円で割ると0.8となり、80%という値は計算と一致します。
- 2X社の流動比率は、800%である。:流動比率は、1年以内に返す流動負債に対して、現金化しやすい流動資産がどれだけあるかを示します。流動資産12,000百万円を流動負債1,500百万円で割ると8倍、つまり800%で、記述どおりです。
- 4X社の自己資本当期純利益率は、5%である。:自己資本当期純利益率は、株主の持ち分である自己資本を使ってどれだけ利益を上げたかを示します。当期純利益800百万円を自己資本16,000百万円で割ると0.05となり、5%で正しい値です。
出典:2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(2025年5月公表分)(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問10(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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