平成25年度 春期 午前 問57
システム監査
監査調書に関する問題
監査調書はどれか。
- ア監査人が行った監査手続の実施記録であり,監査意見の根拠となるもの
- イ監査人が監査実施に当たり,被監査部門などへ提出する監査人自身のセキュリティ誓約書をまとめたもの
- ウ監査人が検討に利用した基準書,ガイドラインをまとめたもの
- エ監査人が判断根拠とする資料であり,監査報告書とともに公表するよう義務付けられたもの
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✓ これが正解ア監査人が行った監査手続の実施記録であり,監査意見の根拠となるもの
解説
監査人が実施した手続の記録が調書です。
監査調書は、監査人が実際に何を調べ、どのような手続を踏み、何を確かめたのかを残した記録です。監査の結論は、この記録に支えられて初めて根拠のあるものになります。後から誰かが、その結論はどこから導かれたのかと問うたときに、道筋をたどれるようにしておくためのものだと考えると分かりやすくなります。判定の軸は一つで、その文書が監査人自身による実施の記録なのかどうかという点です。なお、この記録には被監査部門の内部の事情が含まれるため、保存はされますが、外部へ広く示すことを前提とした文書ではありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ監査人が監査実施に当たり,被監査部門など…:監査を始めるにあたって監査人の側が差し出す約束の文書です。守秘の姿勢を示すために取り交わすもので、何をどう調べたのかを残した記録ではありません。
- ウ監査人が検討に利用した基準書,ガイドライ…:監査人が検討の拠りどころとして参照する資料を集めたものです。手続を組み立てるときに用いる材料であって、実施した結果そのものを残したものではありません。
- エ監査人が判断根拠とする資料であり,監査報…:前半で述べている判断の根拠となる資料という点は当てはまります。しかし後半が誤りで、報告書とともに公表することが義務付けられているという扱いにはなっていません。
この問題の用語
- 監査調書監査人が行った監査手続の、実施記録のことをいいます。監査意見の根拠となるもので、基準書をまとめたものではありません。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- 監査意見監査人が調べた結果として述べる、判断のことをいいます。監査手続の実施記録である監査調書が、その根拠になります。
- 被監査部門監査を受ける側の部門のことです。求められた調査には応じますが、存在しない証憑を作ったり、監査の項目を自分で決めたりはしません。
- 監査報告書監査の結果と意見、改善の勧告をまとめて伝える文書のことです。原案は相手と意見交換し、事実誤認がないかを確かめます。
出典:平成25年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問57
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 科目A 問15:システム監査人の行為(監査報告書)
- 令和7年度 科目A 問15:情報セキュリティ管理基準の問題(監査人)
- 平成30年度 春期 午前 問58:システム監査人の行為(監査意見)
- 平成29年度 秋期 午前 問60:監査調書の説明(監査調書)
- 平成29年度 秋期 午前 問59:ヒアリングに関する記述(被監査部門)
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