令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問8
オペレーティングシステム
スタベーションに関する記述
スケジューリングアルゴリズムにおける,リソーススタベーションに関する記述として,適切なものはどれか。
- ア実行中の処理を中断して,強制的に指定された処理を実行すること
- イタイムスライス方式においてプロセスを切り替える一定時間のこと
- ウプロセスがリソースを利用している間,他のプロセスの利用を制限すること
- エ優先度の低いプロセスが,必要とするリソースを獲得できないこと
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✓ これが正解エ優先度の低いプロセスが,必要とするリソースを獲得できないこと
解説
優先度の低いプロセスが資源を得られない状態を指します。
スタベーションは飢餓状態とも呼ばれ、あるプロセスが必要とする資源や CPU の割当てを、いつまでも受けられない状態を指します。優先度に基づくスケジューリングでは、優先度の高いプロセスが次々に到着すると、優先度の低いプロセスに順番が回ってこず、長い時間待たされ続けることがあります。対策としては、待ち時間に応じて優先度を少しずつ上げていく方法が知られています。用語の説明を選ぶ問題では、状態を表す言葉なのか、仕組みや動作を表す言葉なのかを見分けると絞り込めます。スタベーションは何かを得られずに待たされる状態と、飢えるという訳語から結び付けて覚えておくと確実です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア実行中の処理を中断して,強制的に指定され…:実行中の処理を中断して別の処理に切り替えるのは、プリエンプションという動作の説明です。スケジューラが行う操作であって、資源を得られない状態を表すスタベーションとは別の概念です。
- イタイムスライス方式においてプロセスを切り…:タイムスライス方式でプロセスを切り替える一定の時間は、タイムスライスやタイムクウォンタムと呼ばれる時間の長さです。待たされ続ける状態を表すスタベーションとは異なります。
- ウプロセスがリソースを利用している間,他の…:あるプロセスが資源を使っている間、他のプロセスの利用を制限するのは排他制御の説明です。排他制御が原因で待ちが生じることはありますが、制限する仕組みそのものはスタベーションではありません。
この問題の用語
- 排他制御同じデータを同時に更新しても、矛盾が起きないようにする仕組みです。先の処理が終わるまで、後の処理を待たせて防ぎます。
- アルゴリズム問題を解くための、決まった手順や考え方そのものです。同じ問題でも手順によって、処理にかかる時間や必要な記憶量が変わります。
出典:令和5年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問6:デッドロックに関する問題(排他制御)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問7:可変区画方式に関する問題(アルゴリズム)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問17:デザインパターンに関する問題(アルゴリズム)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問11(アルゴリズム)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問8:セマフォに関する問題(排他制御)
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