第40回 午後 問112
臨床栄養学
クリニカルパスに関する問題
クリニカルパスに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1急性疾患にのみ使用する。
- 2患者には開示しない。
- 3標準化されたものから逸脱するケースを、アウトカムという。
- 4導入により、在院日数は延長される。
- 5他の職種の処置を把握できる。
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✓ これが正解5他の職種の処置を把握できる。
解説
クリニカルパスにより、他の職種の処置を把握できます。
クリニカルパスは、ある疾患や治療について、入院から退院までの検査・処置・食事・指導などの予定を、時間の流れに沿って職種ごとに一覧にした診療計画表です。医師、看護師、管理栄養士、薬剤師などが同じ計画表を共有するので、チーム医療を進める道具として用いられます。
計画表には各職種がいつ何を行うかが並んで示されるため、管理栄養士も他の職種の処置や検査の予定を把握でき、栄養食事指導や食事の変更の時期を合わせやすくなります。したがって、他の職種の処置を把握できるという記述が適当です。ほかの記述は、使う場面を狭く限っている、患者への説明という役割を否定している、用語を取り違えている、導入の効果を逆に述べている、という点で誤りです。
クリニカルパスは、治療の標準化、チームでの情報共有、患者への説明という3つの役割で覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1急性疾患にのみ使用する。:クリニカルパスは、手術や検査入院、糖尿病などの教育入院など、経過がある程度予測できる多くの場面で使われます。急性疾患だけに使う決まりはありません。
- 2患者には開示しない。:患者向けに内容をわかりやすくした患者用パスを渡し、入院中の予定を説明することが広く行われています。治療の見通しを共有することで、患者の不安の軽減や参加を促す効果も期待されます。
- 3標準化されたものから逸脱するケースを、アウトカムという。:標準の経過から外れる例は、バリアンスと呼ばれます。アウトカムは、各時期に達成を目指す患者の状態や目標を指す言葉で、逸脱を意味する言葉ではありません。
- 4導入により、在院日数は延長される。:クリニカルパスは治療の手順を標準化して無駄を減らすため、導入により在院日数の短縮が期待されます。在院日数が延長するという記述は、導入の目的と逆になっています。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問112(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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