第40回 午後 問113
臨床栄養学
BMIに関する問題
50歳、男性。身長170 cm、体重59 kg。血圧145/90 mmHg。45歳時に交通外傷のため左大腿を切断している。高血圧症のため外来受診し、栄養食事指導を行うこととなった。片側の大腿以遠の体重に占める割合を18.5%とし、この患者の栄養評価を行った。左大腿切断を考慮して補正したBMI(kg/m²)として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 118
- 220
- 322
- 425
- 527
答えと解説を見る
✓ これが正解425
解説
補正体重59÷0.815≒72.4 kgから、BMIは約25です。
四肢を切断した人の体重は、失った部分の重さの分だけ軽くなっているため、そのままBMIを計算すると体格を小さく見積もってしまいます。そこで、切断した部位が体重に占める割合を用いて、切断がなかった場合の体重(補正体重)を推定してからBMIを求めます。補正体重は、現在の体重 ÷(1 − 切断部位の割合)で求めます。
この患者は左大腿以遠を切断しており、その割合は18.5%とされています。補正体重は59 ÷(1 − 0.185)=59 ÷ 0.815で、およそ72.4 kgです。身長は1.70 mなので、身長の2乗は1.70 × 1.70=2.89です。補正したBMIは72.4 ÷ 2.89で、およそ25.0 kg/m²となり、最も近い25が正解です。
これは、失った部分を含めた体重に戻してから体格指数を計算する、切断患者の体重補正という考え方です。割合を引いた残りで割る、という手順を覚えておくと、切断の部位が変わっても同じように計算できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 118:18という値は、補正した体重でも補正しない体重でも、この身長と体重の条件から標準の手順では導けません。補正の手順を正しく使うと、BMIはおよそ25.0となります。
- 220:20は、切断を考慮せずに59 kgをそのまま身長の2乗2.89で割った値(約20.4)にあたります。失った大腿以遠の重さが含まれないので、体格を小さく見積もった値になります。
- 322:22は、標準体重を求めるときに用いるBMIの値で、この患者の身長と体重から計算して出てくる値ではありません。補正体重を身長の2乗で割ると、これより大きくなります。
- 527:27という値は、与えられた身長・体重・割合から標準の補正の手順では導けません。補正体重約72.4 kgを2.89で割ると約25.0で、27には届きません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問113(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)