第40回 午前 問63
食べ物と健康
浸漬に関する問題
調理操作とそれに用いる浸漬液の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1細切した生野菜の脱水 0.5%食塩水
- 2干ししいたけの吸水・膨潤 40~60℃の湯
- 3あさりの砂出し 水道水
- 4魚肉の霜降り 3%酢水
- 5大豆の吸水・軟化 0.2~0.3%重曹水
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✓ これが正解5大豆の吸水・軟化 0.2~0.3%重曹水
解説
大豆を重曹水に浸すと、吸水と軟化が早まります。
浸漬(液に浸すこと)の調理操作は、浸す液の濃度や温度が、食品の細胞やたんぱく質・酵素にどう働くかで判断します。大豆を0.2〜0.3%程度の重曹水に浸すと、アルカリ性によって組織が軟らかくなりやすく、吸水と軟化が早まります。煮豆を短い時間で軟らかく仕上げたいときに使われる方法です。
ほかの組合せは、目的と液の性質が合いません。生野菜の脱水、干ししいたけの戻し、あさりの砂出し、魚の霜降りは、それぞれ液の濃度や温度、あるいは操作そのものが違っています。
したがって、大豆の吸水・軟化と0.2~0.3%重曹水の組合せが適当です。浸透圧が関わる操作では、細胞の中より濃い液なら脱水、薄い液なら吸水が起こると覚えておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1細切した生野菜の脱水 0.5%食塩水:細胞の内側より薄い0.5%食塩水では、浸透圧の差で水が野菜の細胞に入り、脱水は起こりにくくなります。せん切りキャベツをパリッとさせたいときは、真水に浸して吸水させます。
- 2干ししいたけの吸水・膨潤 40~60℃の湯:干ししいたけは、低い温度の水に浸して時間をかけて戻すのが基本です。40〜60℃の湯では、うま味成分のグアニル酸を分解する酵素が働きやすく、うま味が減りやすいとされます。
- 3あさりの砂出し 水道水:あさりは海水にすむ貝なので、砂出しには海水と同じくらいの濃度の食塩水を使います。真水の水道水では貝が活発に砂を吐かず、砂出しの目的に合いません。
- 4魚肉の霜降り 3%酢水:魚肉の霜降りは、表面に熱湯をかけて白くなる程度に加熱し、すぐ冷水にとって臭みやぬめりを除く操作です。酢水に浸す操作ではありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問63(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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