第40回 午前 問62
食べ物と健康
食品の容器包装資材に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1TFS缶材には、スズを使用しているものがある。
- 2レトルトパウチには、アルミニウムを使用しているものがある。
- 3PETは、ヒートシール性が優れている。
- 4ポリスチレンは、気体遮断性が優れている。
- 5容器包装リサイクル法の対象となる容器包装の識別表示は、任意である。
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✓ これが正解2レトルトパウチには、アルミニウムを使用しているものがある。
解説
レトルトパウチには、アルミニウム箔を使ったものがあります。
容器包装資材は、材料の性質(遮光性・気体遮断性・ヒートシール性)と、表示の決まりで判断します。レトルトパウチには、透明なフィルムだけでできたものと、アルミニウム箔を挟んだ不透明なものがあります。アルミニウム箔を使うと光や酸素を通しにくくなり、常温で長く保存しやすくなります。
ほかの記述は、材料名の意味や性能の取り違えです。TFSは名前のとおりスズを使わない缶材で、PETは熱で溶かして接着する性質が弱く、ポリスチレンは気体を通しやすい材料です。容器包装の識別表示は、法律に基づいて表示が義務づけられています。
したがって、レトルトパウチにはアルミニウムを使用しているものがあるという記述が適当です。材料の名前の意味(ティンフリー=スズなし)や、どの性能をほかの層で補っているかに注目すると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1TFS缶材には、スズを使用しているものがある。:TFSはティンフリースチールの略で、スズの代わりにクロムとその酸化物の被膜で鋼板を覆った缶材です。スズめっきをした鋼板はぶりきで、TFSにはスズは使われていません。
- 3PETは、ヒートシール性が優れている。:PETは強度や透明性、香りの保持に優れますが、ヒートシール性は高くありません。袋にするときは、内側にポリエチレンなどのヒートシール性のよいフィルムを重ねて使います。
- 4ポリスチレンは、気体遮断性が優れている。:ポリスチレンは酸素や水蒸気を比較的通しやすく、気体遮断性に優れた材料ではありません。発泡スチロールとして、断熱性や緩衝性を生かした容器に使われています。
- 5容器包装リサイクル法の対象となる容器包装の識別表示は、任意である。:プラスチック製や紙製の容器包装の識別表示(識別マーク)は、資源の有効な利用の促進に関する法律に基づいて表示が義務づけられています。分別収集を助けるための表示で、任意ではありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問62(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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