第40回 午前 問64
食べ物と健康
電子レンジ加熱に関する問題
電子レンジ加熱に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1アルミ箔で包んだ食品の加熱に適している。
- 2食品自体が発熱するため、焦げ色が付きやすい。
- 3加熱速度は、食品の水分量に依存する。
- 4さつまいもの甘味は、蒸し加熱より電子レンジ加熱で強い。
- 5じゃがいものビタミンCは、オーブン加熱より電子レンジ加熱で損失しやすい。
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✓ これが正解3加熱速度は、食品の水分量に依存する。
解説
電子レンジの加熱速度は、食品の水分量に左右されます。
電子レンジ加熱は、マイクロ波が食品中の水分子を振動させ、食品自体が内部から発熱するという原理で判断します。マイクロ波のエネルギーを主に吸収するのは水なので、加熱の速さは食品に含まれる水分の量に左右されます。同じ重さでも水分量が違えば温まり方が変わります。
ほかの記述は、この原理から外れています。金属はマイクロ波を反射し、表面の温度は上がりにくく、加熱は短時間で済みます。このため、アルミ箔の使用、焦げ色、さつまいもの甘味、ビタミンCの損失についての記述は、いずれも実際とは逆になっています。
したがって、加熱速度は食品の水分量に依存するという記述が適当です。電子レンジは内部発熱・短時間・焦げにくい・金属は不可、の4点を押さえておくと、多くの記述を見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1アルミ箔で包んだ食品の加熱に適している。:金属はマイクロ波を反射するため、アルミ箔で包んだ食品は内部まで加熱されにくく、火花が出ることもあります。アルミ箔で包んだ食品の加熱に適しているとはいえません。
- 2食品自体が発熱するため、焦げ色が付きやすい。:電子レンジでは食品自体が発熱しますが、表面から水分が蒸発して冷えるため、表面の温度が上がりにくい加熱法です。焼き色や焦げ色は付きにくく、焦げ目をつけたいときはオーブンなどを使います。
- 4さつまいもの甘味は、蒸し加熱より電子レンジ加熱で強い。:さつまいもの甘味は、β-アミラーゼがでんぷんを麦芽糖に分解することで生まれます。電子レンジは急速に温度が上がり、この酵素が働く温度帯を短時間で通り過ぎるので、蒸し加熱より甘味は弱くなります。
- 5じゃがいものビタミンCは、オーブン加熱より電子レンジ加熱で損失しやすい。:電子レンジ加熱は加熱時間が短く、水も使わないため、ビタミンCの分解や溶け出しが少なくすみます。加熱時間の長いオーブン加熱のほうが、ビタミンCの損失は大きくなりやすいとされます。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問64(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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