第40回 午前 問52
食べ物と健康
食品から感染する寄生虫症に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1アニサキスの終宿主は、ヒトである。
- 2クドア・セプテンプンクタータは、さわがにの生食により感染する。
- 3横川吸虫は、あゆの生食により感染する。
- 4サルコシスティス・フェアリーは、豚肉の生食により感染する。
- 5有鉤条虫は、牛肉の生食により感染する。
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✓ これが正解3横川吸虫は、あゆの生食により感染する。
解説
横川吸虫は、あゆなど淡水魚の生食で感染します。
食品から感染する寄生虫は、どの食品を生で食べると感染するか、ヒトが終宿主か中間宿主かで判断します。横川吸虫は、あゆやしらうおなどの淡水魚に幼虫(メタセルカリア)が寄生しており、これを生食すると小腸に寄生して腹痛や下痢を起こします。
ほかの記述は寄生虫と食品の組合せが入れ替わっています。アニサキスの終宿主はクジラやイルカなどの海産哺乳類、クドア・セプテンプンクタータはひらめ、サルコシスティス・フェアリーは馬肉、有鉤条虫は豚肉と結びつきます。さわがには肺吸虫の感染源です。
したがって、横川吸虫はあゆの生食により感染するという記述が適当です。川魚は横川吸虫、ひらめはクドア、馬肉はサルコシスティス、豚肉は有鉤条虫、牛肉は無鉤条虫と、食品の側から逆引きで覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1アニサキスの終宿主は、ヒトである。:アニサキスはクジラやイルカなどの海産哺乳類を終宿主とし、さば・いか・さんまなどの魚介類は中間宿主や待機宿主です。ヒトは本来の宿主ではなく、幼虫が胃壁などに侵入して激しい腹痛を起こします。
- 2クドア・セプテンプンクタータは、さわがにの生食により感染する。:クドア・セプテンプンクタータは、主にひらめの生食で食後数時間の一過性の嘔吐や下痢を起こす寄生虫です。さわがにの生食で感染するのは、ウェステルマン肺吸虫などの肺吸虫です。
- 4サルコシスティス・フェアリーは、豚肉の生食により感染する。:サルコシスティス・フェアリーは、馬肉の生食(馬刺し)で一過性の下痢や嘔吐を起こす寄生虫です。豚肉の生食や加熱不足で問題になるのは、有鉤条虫や旋毛虫などです。
- 5有鉤条虫は、牛肉の生食により感染する。:有鉤条虫は豚肉の生食で感染し、幼虫が全身の組織に入り込む嚢虫症を起こすことがあります。牛肉の生食で感染するのは、頭部に鉤をもたない無鉤条虫です。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問52(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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