過去問解きまくり研究所 ホーム

令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 機械(電気技術者試験センター)問8

機械

返還負荷法に関する問題

選択肢を押すと、その場で答え合わせ。電験三種の過去問 400問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。

電力用大形変圧器の温度上昇試験の一つに返還負荷法がある。この試験法では,外部電源から鉄損と銅損に相当する電力のみを供給すればよいので試験電源が比較的小規模なものですむ。単相変圧器におけるこの試験の結線方法及び図中に示す鉄損,銅損の供給方法として,次の(1)~(5)のうちから正しいものを一つ選べ。ただし,T₁,T₂ は試験対象となる同じ仕様の変圧器,T₃ は補助変圧器であり,鉄損を供給する電源E の電圧は定格電圧とする。

答えと解説

✓ これが正解4返還負荷法の結線図。左側は電源E(鉄損供給)にT₁とT₂の左側巻線が並列に接続(●端どうし,非●端どうしをそれぞれEの両端に接続)。右側は補助変圧器T₃(銅損供給)の一端からT₁の●端,T₁の非●端からT₂の非●端,T₂の●端からT₃の他端へと右側巻線が直列に接続

解説

一次を並列で定格励磁、二次を逆向き直列にしてT₃で電流を回す結線です。

返還負荷法は、同じ仕様の変圧器2台を組み合わせ、互いに負荷となるようにして温度上昇試験を行う方法です。決め手は2つあります。1つは、鉄損を定格の状態で生じさせるため、2台の一次巻線を並列にして定格電圧の電源 E を直接加えることです。もう1つは、銅損を定格の状態で生じさせるため、2台の二次巻線を直列に、しかも誘導される電圧が打ち消し合う向きにつなぎ、その閉じた回路に補助変圧器 T₃ を入れて電流を流すことです。

正しい結線の図では、一次側は T₁ と T₂ の●端どうし・非●端どうしを E の両端につないだ並列です。二次側は T₃ から T₁ の●端、T₁ の非●端から T₂ の非●端、T₂ の●端から T₃ へと戻る直列で、T₁ と T₂ の電圧が一巡で打ち消し合います。このため T₃ はインピーダンス電圧(定格電流を流すのに要る小さな電圧)程度で定格電流を流せ、E は鉄損分、T₃ は銅損分だけを供給すればよくなります。

この条件を満たすのは、一次側が並列で、二次側を非●端どうしでつないだ逆向きの直列の図です。一次は並列で電圧をかける、二次は逆向き直列で電流を回す、と分けて覚えると選べます。

ほかの選択肢の解説

この科目を演習で解く この問題を記録に残す

出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 機械 問8(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。

同じ分野の問題

この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)